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本県児童生徒の肥満傾向続く
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本県の児童生徒の肥満傾向が高い水準で続いていることが13日、県が発表した2013年度学校保健統計調査速報(本県分)で分かった。本県の肥満傾向児の出現率は、5〜17歳の男女各年齢層のうち、11歳女子を除いたすべての年齢層で全国平均を上回った。このうち、5、9歳男子、13、14歳女子が全国で最も高い割合を示すなど、男子が12年齢層、女子は10年齢層で1桁順位となった。
調査は、県内の幼稚園から高校までの幼児、児童、生徒約15万3千人の8.8%に当たる約1万3千人を抽出し行った。実測体重や身長別標準体重から算出した肥満度が20%を超えると、肥満傾向児となる。
本県の肥満傾向児の割合は男子で10歳が最も高く、17.30%。全国平均との差は9歳が最も大きく、7.62ポイント上回った。女子の割合は13歳が13.18%で最も高く、全国平均との差も最も大きく5.35ポイント上回った。
肥満度がマイナス20%以下の痩身(そうしん)傾向児は、7歳男子の出現率が1.45%で全国1位となるなど男子の4年齢層、女子の2年齢層で1桁順位となった。肥満傾向児出現率が全国3位だった7歳男子をはじめ、一部の年齢層で肥満形と痩せ形の二極化が見られた。
身長は14歳男子、6、7、11、15歳女子が全国1位。体重は男女すべての年齢層が1桁順位で、男子の7年齢層、女子の5年齢層が1位だった。座高は14歳男子と、女子の5年齢層でトップになり、本県の子どもたちの体格は、近年の傾向と変わらず全国上位の水準だった。
県教委は昨年度から、「あすなろっ子健康生活改善大作戦事業」を2カ年で展開。保健所、学校関係者らによる「子どもの生活習慣病対策戦略会議」や、インターネット上での体力コンテスト、地元野菜を使った食事コンクールなどに取り組んでいる。スポーツ健康課は「本県の肥満傾向児の出現率は改善傾向にあるが、全国平均にはまだ追いついていない。教員や家庭の協力を得ながら、地道に健康教育を進めていかなければならない」としている。
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