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再処理工場、来年10月完工で調整
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日本原燃が、今年10月から「未定」に変更していた六ケ所再処理工場の完工時期について、当初予定から1年延期し、2014年10月とする方向で最終調整していることが13日、複数の関係者の話で分かった。再処理工場の完工延期は20回目。原燃は年内に県と六ケ所村に対し新たな工程を報告する方針だ。
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原子力規制委員会は18日に施行される核燃料サイクル施設の新規制基準に適合しない限り、完工の前提条件となる使用前検査を実施しない方針を表明している。
再処理工場では今年5月、完工前最大の懸案とされていたガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造試験が終了。原燃は、10月の完工に向けて準備を進めていたが、新基準への対応が必要として11月、完工時期を「未定」とした工事計画の変更を規制委に届け出た。
新基準の要求事項である重大事故対策について、原燃は、使用済み核燃料の損傷を防ぐための燃料貯蔵プールへの注水や、臨界防止に向け、中性子吸収剤を溶解槽に供給するための各種可搬式の設備などを既に発注、必要な工事の準備を進めている。
複数の関係者によると、原燃は新基準への対応が進んでいることや、その他の要求事項についても大幅な見直しをせずに対応できると判断、先行して行われている原発の再稼働に向けた審査状況なども参考にした結果、新たな完工時期を14年10月としたもようだ。
一方、むつ市のリサイクル燃料貯蔵(RFS)も原燃と同様の理由で、今年10月としていた同市の使用済み核燃料中間貯蔵施設の事業開始時期を未定に変更している。関係者によると、RFSも年内に新工程を県と同市に報告するとみられ、事業開始時期は再処理工場の完工よりも後になる可能性が高いという。
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