VW「ザ・ビートル」特集Vol,1
写真で解説!フォルクスワーゲン「ザ・ビートル」Vol,1
今、話題の輸入車といえば21世紀に誕生した「ビートル」では2世代目となる新型「ザ・ビートル」である。今、フォルクスワーゲングループジャパン株式会社の豊橋インポートカーセンターでは、続々と「ザ・ビートル」が陸揚げされている。
写真の無断転用を固く禁じます。
上陸したばかりの「ザ・ビートル」の特集を2回に渡りお届けするが、第一回は、細部を写真で解説する。
■エクステリアチェック■
全幅は1815mmと先代「ニュービートル」に比べ80mmも幅広になった。
いかなる角度から見ても、「ビートル」そのもの。全高が抑えられた事もあり、一層スポーティな趣になった。キャッチコピーの「フルスピードで好きになる。」まさに、眺めているだけで惚れてしまう。
全長は4270mm、ホイールベース2535mmと先代の「ニュービートル」と比較して(全長4130mm/ホイールベース2515mm)それぞれ、延長されている。
「ザ・ビートル」のエクステリアは、全長4270×全幅1815×全高1495mmと先代の「ニュービートル」の全長4130×全幅1735×全高1500mmに比べ、一回りほど大きくなった。
ラジオのアンテナは固定式ショートタイプを採用。
燃料キャップは、車体のセンターロックと連動。キーフリーの際には、蓋を押すだけで開く。無鉛プレミアムガソリン指定で、タンク容量は55リッター。
前後共にスパイダータイプのアルミホイールに、215/55R17タイヤが組み合わされる。ブレーキは4輪ディスクでフロントはベンチレーテッド式。独「ate」社製のフローティングキャリパーが装備される。
エキゾーストエンドはシングル。オプションでクロームメッキも選べる。また、今後社外品も多く販売される事だろう。アイドリングの静粛性は極めて高いが、高回転域では、同ユニットを搭載する「ポロ」や「ゴルフ」と比較して、抜けのいい乾いたサウンドが心地よい。サウンドチューニングも「ザ・ビートル」ならでは。
■灯火類をチェック■
ポジションランプは、丸型のヘッドライトを囲むように配された高輝度LED。ライトの内側にもアクセントでLEDが輝く。ヘッドライトはバイキセノンの完全2灯式だ。
バイキセノンロービーム点灯。
バイキセノンハイビーム点灯。プロジェクターヘッドランプ内のシャッターで素早くハイ/ローを切り替える。パッシングもバラストの改良で素早く光量が立ち上がる。
ターンシグナル(電球式)&フォグランプ点灯。
リアのテールレンズも立体的な造型。先代の円形とは大きく異なる。U字状の弧を描くように点灯。
テールランプ&ターンシグナル点灯。
ライセンスランプも高輝度SMDチップLEDを4個装備し、特殊レンズカットでムラなく照射。発光色は、色温度の高い純白である。
ドアミラーにも高輝度LEDを採用し、他車や歩行者などからの視認性も非常に高い。
■インテリアチェック■
キーは、スピード感溢れるもので、「ビートル」のロゴが刻印される。(オプション)
レザーシートは、シートヒーターを内蔵。座面はゆったりとしており、掛け心地は比較的柔らかめ。日本人の体型には少々ゆとりがあるものだ。
先代の「ニュービートル」ではかなり厳しかったリアシートであるが、「ザ・ビートル」では、大人4人がゆとりをもってロングドライブを楽しめるもので、頭上のスペースも先代のような圧迫感はない。
50:50の分割可倒式リアシートは、実用性も高く、デザインの自由度が高い「ザ・ビートル」にも関わらず、乗員分の荷物を余裕で飲み込む。
サイドミラー調整レバー&センターロックはドアパネルに装備される。
インナードアハンドルも専用設計。その奥にはパワーウインドウスイッチが装備。
おなじみのロジックであるヘッドライトスイッチ。一段でスモール、二段でロービームが点灯。(オートライトは未装備。)スイッチを手前に引くとフロントフォグ、さらにもう一段引くとリアフォグランプが点灯する。
ステアリングは本革巻き。D字形状は、小径でとてもスポーティ。ステアリングレシオも先代に比べクイックな設定となっている。
ステアリング左には、オーディオコントロールスイッチが装備される。
ステアリング右側にはメーター内に装備されるマルチファンクションディスプレイの各項目を呼び出せる。詳細は下記のメーター解説にて。
多機能のレバーはターンシグナルやハイビームのほか、クルーズコントロールスイッチも備える。
ステアリングポストには、7速DSGのパドルシフトが装備される。
ルームミラー上部には、左右独立のマップライトのほか、レッドのヒカリを照射するムードライトがシフトレバー周辺をやんわり照らす。
オプションのマルチメディアシステムはカーナビゲーションの他、USB/SD/i-podなどのデバイスに対応する。視線移動の少ないセンターコンソール上部に装備される。
新設計のフルオートエアーコンディショナー。同社の他車両とは違うデザインを採用。「ザ・ビートル」の部位というより、まるで某ドイツ高級セダンのようなデザインである。
7速DSGのシフトレバーも本革巻き。レバーのステイは円形のデザインを採用。
ボディ同色のグローブボックスはとてもキュート。エアバックは上部に収まる。
アルミ調のボタンを押すと、想像以上に大容量の空間が現れる。
ナイトイルミネーションの空間演出は抜かりがなく、ナイトドライヴも楽しくなる。
■メーター類解説■
「ザ・ビートル」専用の3連メーターは視認性とオシャレを両立。左から6500rpmからレッドラインが引かれたタコメーター、中央には大型の260km/hまで刻まれたスピードメーター、タコメーターと同口径の燃料計を装備。スピードメーターの260km/h表示はご愛嬌だが、今後高性能モデルの登場を意味している可能性もある。(現行ゴルフ、ポロをはじめ、240km/h表示が基本。GTIで280km/h表示だ。)
ナイトイルミネーションはホワイトLEDとイエローの指針が浮かび上がる。「マニエッティ・マレリ」社製。
■スピードメーター内のマルチファンクションディスプレイ解説■
「ザ・ビートル」のメーターには、「ゴルフ」を上回る高性能ディスプレイを搭載。切り替えはステアリング右側のスイッチで行う。そのディスプレイ表示を全てお見せしよう。
オドメーター表示。時計、シフトポジション、トリップ、外気温は常時表示される。
巡航可能距離。現在の燃料で走れる距離を表示。走行状態により増えたり、減ったり常に計算をして表示を行う。
平均燃費。写真では4.4km/lと表示されているのは、走り出してすぐの撮影のためであり、通常では街中でも、12km/l前後を記録。
スピードワーニング。設定した速度に達すれば、ドライバーに注意を促すもの。
他の項目に比べ大型に表示されるデジタルスピードメーター。最近の輸入車では、アナログ+ディスプレイ内の速度計が常になっている。デザインは「ポルシェ」のようだ。
CBZ型1197ccエンジンでは初搭載となる油温計。小排気量ターボチャージャーなので、油温計の新装備は嬉しい。今度はブースト計を望みたい。
これも初搭載の水温計。廃止されてしまうクルマも多い中、「ザ・ビートル」ではデジタル表示が可能。
平均速度表示。こちらも5Km/hとなっているが、走り出してすぐの撮影のためご容赦を。
■1.2Lエンジンは、「ザ・ビートル」に見合ったセッティング■
最高出力105ps(77kW)/5000rpm、最大トルク17.8kg・m(175N・m)/1500~4100rpmを発揮する同社のダウンサイジングエンジン。17.6km/リットル(JC08モード燃費)と先代の「ニュービートル」に比べ大幅に向上。エコカー補助金およびエコカー減税(50%)対象車両となる。このエンジンは、同社の「ポロ」、「ゴルフ」などに搭載されるが、味付けがやや異なり、ドッカンターボ。
街中を流せば、老若男女の視線を釘付けにする。とにかく目立つ。
走行インプレッションなどは、kakaku.comプロフェッショナルレビューにて解説しておりますので、是非ともご覧下さい。
http://review.kakaku.com/review/K0000319112/ReviewCD=513618/
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