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  異世界魔法は遅れてる! 作者:鼻から牛肉
打ち解ける



 水明とレフィールが合流を果たしてから数十分後、商隊はなんのトラブルもなく、メテールを出発する事となった。

 旅の始めとしては、順調な滑り出しではなかろうか。このままこの出始めのように、つつが無い旅程であればいいが果たしてどうか。


 さて、このまま護衛についてクラント市に向かう訳だが、目的地までの距離はそれなりにある事が事前の調べでわかっている。
 メテールからクラント市まで掛かる日数はだいたい六日から七日。メテールが国土の中心から西寄りにある事もあり、これでも都市から都市までの行き来にしては早い方なのだが、日中の殆んどを歩きに費やさねばならないのにはやはり、現代っ子である水明には辟易とするのものがある。


 その期間は、石で舗装された街道を進み、道中にある森や高原、山や盆地を抜けてやっとたどり着く事ができるらしい。


 そして歩く場所だが、水明の配置は商隊の列の後方だった。
 前方は人が固まるため、ベテランのギルド員や他で雇われた傭兵達など信頼が高い面々が受け持つが、後ろの方で依頼を受けた水明は荷回りを受け持つ事に。

 人員重視で、荷物なら何かあってもと言う事なのだろう。御者の人間の安全を最優先と伝えられ、また、同じくらいに依頼を受けたレフィールも同じ場所を同道していた。


 レフィールとのばつの悪い空気も先ほどだけの事で、荷馬車やロバの様子、周囲の状況に気を配りながら暫く、隣同士の他愛ない会話のやり取り。
 その辺りになると、年の頃もだいたい同じであり、同じ依頼を受けた仲間同士、話し言葉も打ち解けたものとなっていた。


 ゆったりとした蹄の音と車輪の音を耳にあわせ、心地よい平原の風に吹かれつつ、言葉をレフィールへ渡す。


「――じゃあ女神アルシュナってのは」


「ああ、私たちの住む天と地を正しく作り変えた存在だと救世教会では言われている。地上ではこれを超える位階はなく、最上の存在だ」


「なるほどね……」


 と、水明はレフィールの説明を聞きながら思惟する。


 今は歩きながらレフィールから、女神アルシュナの講義を受けている最中。先日も彼女とギルドで教会の話をした時、他人の信仰に対しては緩さがあり、彼女がその辺りに理解のある人間と言う事とは何とはなしにわかっていた。

 なので、これがいい機会だろうと思い切って基本的な事を教えてもらっていたのだが――


(と言う事は、この世界の人間のほとんどは女神アルシュナを至上とする一神教の教徒と)


 その通り、女神アルシュナ以外にこの世界では神の存在とうたわれるものはないらしい。
 混沌とした原初世界を今ある形に作り変えたことで、神として扱われるようになったとされている。
 魔法を使うために必要な力であるエレメントもその位置付けにないもので、女神を助ける存在として扱われ、他にそのような存在と言えば邪神という魔族が信奉する存在があるが、それは救世教会からは神として認定されていないらしい。


「あとは、種族は違うが、エルフやドワーフ、獣人やドラゴニュートなど、彼等もみなアルシュナの存在を認めている」


「む――」


 不意に出てきた気になる言葉に水明が反応する。


「どうした?」


「いや、やっぱりそういった亜人って言うのもいるんだなって」


「そうだが……君のいたところにはいなかったのか?」


「どういったものなのかって話くらいしかなかったかな」


 空を言うが、しかしそれはあながち嘘でもないか。ファンタジーではその存在は定番であり、異世界と言えばそれ、というくらい一般にも浸透しているのだから、話くらいは知っているので相違ない。


 メテールではお目にかかれなかったが――


「なら、ネルフェリアに着いた時に初めて見る事になるだろうな。あそこは多様な人種が流入しているし、エルフやドラゴニュートはそうはいないが獣人はかなりの人数がいると言う話だ。と――話が逸れたが、アルシュナについて何か他に気になる事は?」


「いや、今のところは十分だと思う。ありがとう、勉強になった」


 嫌な顔一つせず、丁寧に教えてくれたレフィールに礼を言う。
 すると彼女は、礼を言われるような事ではないと言うように、気さくに笑みを返した。


「別に構わないが、それにしても東の方では女神の存在すらないのだな」


「ははは、まあね……」


 と、そこは曖昧な返事をしておく事にした水明。
 “存在する”とは、また具体性のある発言だ。エレメントと言う手の届く概念がある事もあり、この世界の人間にとって神とは存在の曖昧な象徴ではなく、確固としてあるものだからなのだろう。
 ならば、専らある自然現象の一つとして考えてしまった方がいいか。


 神は概念的な存在として定義付けられ、世界の外側から干渉してくるとされる魔術的な見地とは、だいぶ外れるものなのかもしれない。


 と、そんな風に考えたまま、この話にひとくさり。

 隣を歩くレフィールに目を向ける。今は先程とは違い、彼女も自分の荷を持った状態だ。
 先日の軽鎧にあまりかさ張らない程度の大きさのバックパック、そして彼女の背中にはもう一つ一際目を引く荷があった。


「……スイメイくん、どうかしたか?」


「いや背中の包み、デカイなって」


「ああ、これか」


 と言って、レフィールは首を後ろに回す。そこにあったのは、自身とだいたい同じくらいの背丈であるレフィールその身の丈を優に超える大きさの、布が巻かれた包みがあった。

 その形状を見るに、恐らく。


「さっきから気になってたんだけど、それもしかして剣か?」


「ああ、その通りだ」


 推測に頷くとは、やはり背に負う物は巨大な剣だったか。
 初見でも巨大。見直しても巨大。まるでグリズリーでも真っ二つにするために作ったのかと見紛うほどの大きさがあるのだから、その言葉に尽きる。

 しかし真に驚くべきは、それを軽々背負って尚且つここまで歩き、顔に辛さの一片、汗の一筋も浮かべてはいない彼女の力だろう。


 細剣も扱うが、この少女よほどの力と剛剣を備えていると見て間違いない。相対的に見て、腕の細さと剣の重量が全くちぐはぐなのが何故なのかは分からないが、それを使いこなせる理由がいずこかにあるのだろう。もしやすれば、黎二も以前に王城で使ったバーンブーストなどの強化型の魔法を使うのかもしれない。


「しかしどうしてまたそんな物を得物に?」


 使える使えないはこの際いいとして、大剣は少女が得物として選ぶのには似つかわしくはないと思われる。

 口にすると、背にある大剣に愛しそうな眼差しを向けるレフィール。


「これは私の家に代々伝わるものでね。前の持ち主だった父が身を引いたあと、譲り受けたものなんだ」


「じゃあ初めは別の物を?」


「いや――」


 父から継いだというなら空白の期間が存在するはずだ。しかしレフィールはそう否定して、想像上の剣を握り、それを振る仕草をする。


「子供の頃からずっとこれに打ち込んできた。初めから大きい剣を扱う事ばかりに腐心していたんだよ」


「じゃあ、相当使える自信があると」


 と、少しばかり意地の悪い返しをしてみると、レフィールも爽やかなもので。


「ふふ――そのせいで今では剣ぐらいしか取り柄がなくなってしまったけどね」


「いや、すごいと思うよ。俺も剣の心得はあるけど、デカイ剣なんてどんなに腕力がついても扱える自信なんてないし」


 自嘲とも取れる笑みに対し、畏敬を込めてそう口にする。
 剣は力のみでは扱えない。確かに斬る、叩くといった行為のみでなら腕力が物を言うが、戦闘技術は話は別。剣を扱う力に加え、その剣を持った上での身体制御も要求される。


 今の自身にそれを扱えないと言わしめるのは、それに身を引っ張られない体重と、身体の大きさがないのが一番の理由だろう。
 レフィールに至ってはそれすら利用できるからこそ、得物にしているのだろうが。

 いや、だからこそ、こんな事も言えるのだろう。


「――なに、練習すれば誰だってセミ・ジャイアント程度縦に真っ二つにできる」


「…………」


 今のは空耳。空耳だ。平然と放たれた声は聞こえなかった事にする。そも、どうして練習だけで砦をぶち壊すらしい巨人を真っ二つにできるか。ここにきてもうだいぶあり得ない。仲間がいたから倒せた云々の謙遜はまるっと綺麗に消し飛んだ。
 ならばギルドではよほど手を抜いて戦っていたのではないかこの少女。物言いがもはや向こうの世界の剣豪並だ。はっきり言ってヤバすぎる。


 水明がそう密かに首を横に振っていると、今度はレフィールが訊ねてくる。


「スイメイくんは、何か打ち込んでいるものはあるか?」


「聞こえない聞こえな、え――?」


「スイメイくん? どうした?」


「え? あ、ああ、ああ。俺はまあ、ほら」


 話の切り替わりに気づき、こちらも仕草で伝える。
 分かりやすいよう、濃密な魔力を手のひらに。
 そうなれば当然、分かるか。訊ねを発した何気ない面持ちを得心がいったものに変える、レフィール。


「魔法か。魔法使いだものな、当然か」



「でも、最初はよく分からないうちだったんだけどな」


「よく分からないうち?」


 その問いに、僅に黙考を挟んでから、困ったような笑いを浮かべて問い返す。


「そうだな、レフィールは代々の剣を教えられた時、なんて言われた?」


「――ふむ、由緒あるものだからと、いつも長々と私が扱わなければならない理由を聞かされたな。お陰で耳にたこができたくらいだ」


 レフィールは、そうおどけ混じりに口にする。由緒に加えみっちりとした理由の教示とは、歴史も中々にあるのか。
 そんな光景を思い浮かべてから、さてと、自分が魔術の道に入った時の事を思い出す。


 もう幾年も前。小さな頃に、父に連れられ初めて入った家にたった一つあった開けられない部屋。そこで――


「……俺は父さんがあんまり喋らない人だったから、そういうのはなかった。ただ、覚えなきゃならないんだって言うんでやり始めたのが最初かな」


「理由もなく、か?」


「理由はあったさ。ただその理由ってのも子供には理解できないものだったし、本人も聞かせるつもりがなかったから言わなかっただけだった。まあ結局だいぶ後になってから、父さんの口から聞けたんだけどさ」


 懐かしみながら口にすると、やはり情景が浮かんでくる。
 そう、その理由を知ることとなったのはその道で生きていく過程でだったし、あんな事がなければもしかすればあの人は本当の理由すら墓まで持っていくつもりだった可能性もある。
 そう考えれば、父が自身に魔術を教えたのは単に、親としてしてやれる事がそれしか思いつかなかったからなのかもしれない。

 レフィールの訊ね声がかかる。


「それで君は良かったのか?」


「ああ。魔術を覚えるのは面白かったからな。嫌だったって事はなかった。まあお陰さまで腹一杯の目一杯になるくらい苦労はするはめになったんだけどさ」


「そうか」


 と、口にした彼女の方を見ると、今の何が面白かったか、忍び笑いを漏らしていた。


「……む、なんだ」


「いや、同じような人間は意外といるものだな思ってね」


 なるほど、そう言う事か。


「苦労人って意味では同意する」


「確かに」


 頷くレフィール。どうやら当たりだったか。剣を使う道で、彼女も艱難に遭ったのだろう。


 するとレフィールは何かを思い出したか、訊ねてくる。


「――そう言えばスイメイくん。結局君のランクはどの程度になったんだ?」


「あー、Dランクって事で落ち着いたよ」


 レフィールね訊ねにそう返すと、彼女の面持ちが怪訝なものへと変化する。


「……何故だ? ギルドの二人に順々に相手をしてもらった私でも条件付きBだったんだぞ? それなのにどうして二人同時に相手をした君がDランクになるんだ?」


「まあ、そんなことも……」


 言いかけると、レフィールはどんな理由を推し量ったか。予想が付いたと目を細め、いつもは微笑みをつくる口元から凍てついた声を放つ。


「なるほどね。世になしう大ギルドにも、怠慢があるという事か。ふん。まさか自分達の面子を守るためにランクすら操作するようなところだったとはな……」


「なぬっ……?」


 俄に飛び出た誤解に、水明はそんなうろたえ混じりの驚きを呈する。まさかそんな風に受け取られるとは。



「そうなのだろう? それしか考えられまい?」


「いや、まあそう言う風に取られるのもなきにしもあらずだけど……まあ別に……」


「いや、それでは納得がいかないな。まずクラント市に着いたら支部で抗議しよう。なに、私も付いていく。撥ねつ付けようものなら私が立会人になってランクの考査をやり直させればいい」


 そう口にしてまた、うん、そうだ、それがいい、と一人意気込むレフィール。他人事のはずなのに、どうしてこうまで言ってくれるのか。そういうのが我慢ならない公正な人なのか。


 なんにせよ、到着したらやたらと世話を焼いてくれるつもりのようだが、それには及ばない。

 というよりもまず――


「……えーとさ、実を言うと俺がDランクなのはあの試合のあと三人にお願いして、低いランクに変えてもらったからなんだ」


 事情を些か都合の良いものに曲げて話すと、胡乱げに眉をひそめるレフィール。


「変えてもらった? どうしてそんな事を?」


「ドロテアに有名になるとか言われて、ちょっと尻込みしちゃって」




 そんなわけは、事実無根。ないのだが。そう言っておくしかない。


 しかし先ほどのガレオの時からといい、嘘しか言っていないような気がする。よくよく考えると、気分のいいものではない。

 ダメだなぁと、そう心の中でげんなりと息を吐いていると、レフィールが食い下がってくる。


「良いのか? クラント市やネルフェリアに行っても、ランクの高さは重宝するぞ? 低いランクにしても利点はまったくない」


 確かに、宵闇亭での活動を生業とするならそうだが、自分はそうではない。


「別にそこまで宵闇亭の仕事に拘らなくても、困るような生活をする気はないから。大丈夫大丈夫」


「……君はこれからクラント市やネルフェリア帝国に行って何をするつもりなんだ?」


「ま、色々と見聞を広めようと」


「見聞?」


「東の方からきた俺には、ここじゃ知らない事が多すぎるから、勉強しようとさ」


「…………」


 当たり障りのない理由を取っ付けると、レフィールは黙しながらこちらを見る。
 そんな彼女の双眸は何かを見透かそうとするように光り、あたかも言葉と表情の差異を吟味するかの如くだった。


 それに対しこちらは、白々しく。


「どうした?」


「いや、今のは嘘だなと思ってね。――いや違うな、嘘ではないが本当の事も言っていないというところか」


 何故か。今ので嘘かどうか見抜ける要素はなかったろうに。
 訝りを苦笑に紛らわせて、訊ねる。


「……どうしてそう思う?」


「女の勘だよ」


「また胡散臭い言葉がでたな」


「ふふ、さすがにそれは冗談だ。だが、これでも人を見る目は昔から養っている方でね。多少の事は見抜けるようになっているんだ」


 レフィールはそう嘯いてから、答えを突き付けるように続ける。


「――君は嘘つきじゃないが、秘密をたくさん隠し持つ類いの人間だ。きっと、そんな気がする」


「……かもな」


 レフィールの穿った指摘には、肩を竦めて曖昧な答えを返した。意地を張って隠すような話でもないのだから。適当なもので丁度いい。


 すると、レフィールが。


「……ま、だからと言って私がとやかく言う筋合いはないな。ランクの件は私の尺度で勝手に話をしてすまなかった」


「いや、気にする事はないよ。ありがとう」



 礼は言う。謝意は要らぬと。いずれにせよこちらは魔術師。真っ当に生きる者からすれば後ろめたい事ばかりする人間なのだ。レフィールのように正しい物を胸に持つ人間が謝らなければならない理由はない。



 そんな折、列の前方から声が掛かる。
 その言葉に耳を立てると。


「――お、休憩か」


「ああ、むこうの水場あたりだね」


 そう言って、ちらりと視線を走らせるレフィール。そちらには街道横の平原にポツリと整備された一画があった。道の途中に設えられた休憩所のような場所なのだろう。水場に椅子を模した岩塊が無造作に置かれただけの場所だが。


 まあ、話については良いところで逸れたか。あまりこんな話ばかりも、こちらが困る。


 そんな事を考えながらレフィールと一緒に、街道を外れていく商隊に付いていく。


 そして、街道沿いの湧き水がある地点で、商隊は暫しの休憩に入った。

 そんな中だった。


「……ん?」


 呼び声が聞こえる。
 遠間というほど遠間でもなく、少し離れた程度の場所から。その声がする方を向くと、湧き水のある場所の向こうで、ローブを着た少女が手を振っていた。


 彼女の周りにも何人か仲間らしき物たちが集まっている。少女が魔法使いだとすると、戦士と剣士と弓使い。

 まさにいかにもな構成だ。ゲームなどではバランスのとれたパーティーと言うような趣だが、しかしはて、自身にはとんと知らぬ者たちである。


「セミ・ジャイアントを倒したときに一緒だった仲間だよ」


「ああ、あの人達が」


 レフィールの話に、合点がいく。あれが、先ほどの話にでた宵闇亭の冒険者たちか。


「彼女たちとは随分仲良くなってね。少しだが、交流もある」


 彼女がそう言い及んだあと、向こうにいる少女は両の手のひらを口の前へ運ぶ。拡声器を模しているか。声は聞こえないが、その呼ぶような仕草で分かる。


「どうやら、お呼ばれされてるみたいだな」


「そうらしい。行ってくるよ」


 そう言い残して、レフィールはパーティーの方へ行ってしまった。
 そして暫くすると、話に花を咲かせているか微笑みを浮かべているのが見えた。


「仲間か……」


 と、ポツリと呟く。正直、羨ましい気持ちも湧いてくるが、こちらはそれを振り払った身。今それに思いを焦がす筋合いは己にはない。


 余計な念を追い払うようにほっと息を吐いてから、ふと走った感覚に首筋を摩る。

「…………」


 ……どうにもメテールを出てから折々で首の後ろが炙られるような感覚を覚える。嫌な具合だ。何か悪いことの前兆か。普通なら考えすぎだと済ますような話だが、自分の場合はどうしてそれが当たるのだからそうは行かない。
 それも以前に父から理由があると告げられたが、結局なんのことだったのか。


 ……今暫し、余念なく辺りを見回す。しかし、こちらを追う影も不吉な影もまだ見えない。


 杞憂なのか、思いなしかと考えを追いやって空を見上げる。
 風は西向き。吹き抜ける薫風は涼しく、総身を爽やかに撫で、それはそれは心地よい異世界の空気。科学に汚染されたあちらの世界とはまるで違う、優しいもの。
 旅立ちを祝福するものにとしては悪くない。



 だが、どうなのか。これから進むべき道にある中天を見上げると、心なしか、雲行きも風向きも、変わってきた気がした。





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