今後の日韓関係について話し合われたセミナー=名古屋市西区のホテルで
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一九六五年の日韓基本条約の締結から二〇一五年で五十年になるのを前に、駐名古屋韓国総領事館(名古屋市中村区)は十六日、日韓両国の研究者らを招いた「新しい百年のための日−韓セミナー」(中日新聞社など後援)を同市西区のホテルで開いた。
中部地方の大学や自治体、経済団体などから百二十人が出席。日本と韓国の歴史学者や、ソウル新聞の東京支局長、中日新聞(東京新聞)の前ソウル支局長ら計十人が、両国のこれまでの歴史認識の違いや課題などを論議した。
ソウル大の南基正教授は「政治的な関係修復では、どこかで落ち着くのではないかと楽観的に考えるのではなく、真剣に議論する時に来ている」と指摘。
静岡県立大の奥薗秀樹教授は「首脳会談がいまだに行われていないが、トップ同士が会わなくても、私たちがさまざまなレベルで地道にパイプづくりを進めていくことが求められている」と呼び掛けた。
(柚木まり)
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