ゴルフ7 コンフォートライン試乗:神はいたか?
先週行ったVWの営業氏から電話があり、1.2Lの試乗車が今週あるので是非きてくださいと言われたのでどきどきしながら行ってきました。福野礼一郎氏が「神」とも「ばけもの」とも称したコンフォートラインに思ったよりも早く試乗出来る、することになりました。
ハイラインの時にチェックしなかったタイヤはミシュランのENERGY SAVERでした。205/55R16。
決して、おとなしいというサイズではありませんが、今では、大人しいサイズになってしまいますね。リアサスペンションを覗き込むと・・・やはりトーションビームです。ただ、ポロや我が家のルーテシアとはまたちょっと違う気がしますが。
さて、この試乗車は普通のコンフォートラインではなく、予約限定のデア・エアステTSIコンフォートラインです。シートは普通のファブリックでやはり私はこの方が良いです。
内装はハイラインでピアノブラックだった部分は暗い目のグレーのメタル調・・・チタン調といっても良いでしょう。
ただ、カタログを見ると、コンフォートラインとトレンドラインは明るいシルバーに見えます。なので、普通のコンフォートラインがこれと同じかはよくわかりません。正直、写真ではあのシルバーは安っぽい感じ・・・少なくとも高級感はありませんが、このチタン調なら悪くはありません。メーターは見た目はハイラインと同じです。
さて、ポジションをあわせて試乗です。あ、前回書き忘れましたが、相変わらずドアミラーの右側を動かすと左側も連動して動きます。ゴルフ5で最初にこれを見た時は壊れているかと思いました(苦笑)。さて、エンジンをかけたら・・・あれ?なんかそれほど静かでないような?暑いので(外気温計は37度!を示していました)エアコンが全開で動いていましたので、エアコンの噴出す音がうるさいですから、一度とめてみました。うーん、やはりエンジン音は聞こえます。いや、当たり前ですけどね、エンジンかかっていますから。ただ、ゴルフ6の梅=トレンドラインは、馬鹿に静かで、エンジンが動いているのかどうか分からない位でした。それと比べるとうるさい訳ではありませんが、静かとも言えません。
ともかく、発進。あれ?あれ?何も感じません・・・というか、あれ?これって・・・・余り乗り心地は良くないような。細かい動きも出ていますし、大きな入力を受けるとリアが派手に揺れて、どうみても単なるトーションビーム。がーん・・・。いったいこれはどういうこと?
エンジンはトルク感はハイラインと大差ありません。ただ、同じように走らせると回転数は高めです。まあ、これはギヤ比の違いもあるでしょうし、絶対トルクの違うもあるでしょう。ただ、結果的に、ハイラインよりもうるさく感じます。エンジンの音量が大きいというべきでしょうか。回転数が高いので当たり前と言えば当たり前です。問題は音質です。ゴルフ6の1.2のエンジン(=ポロと同じエンジン)の音はVWにしては極めて良くて、まわしても楽しいエンジンです(でした)。しかし、DOCHになった新型は・・・・普通のVWのエンジン音でした。あー、もしかしてと思っていましたが、やはり音は駄目でした。1.4と比較すると少し1.2の方が少し音は良い気がしますが。
あ、マニュアルモードでしたが、アイドリングストップは機能していました。ハイラインの時に機能しなかったのはスポーツモードのせいかもしれません。なお、今回は平均燃費計は試乗開始時に8.1km/lで試乗終了時も同じ8.1km/lでした。今回は試乗開始時のトリップメーターは245.8kmでした。前回のハイラインの時は174.5kmで、10.6km/lした。うーん、誰がどのように走ったかはわからないので比較しにくいですが、感覚的には街乗りではハイラインの方が燃費が良さそうに思えます。アイドリングストップなしで、試乗終了で10.7km/lに向上したのですから。
結論は明らかですが、神はいませんでした・・・。どういうことでしょう?一つは個体差。福野礼一郎氏が最初に試乗した2台のコンフォートラインが突出して良かったということが考えられます。ルボランの今月号の付録のゴルフ7特集の小冊子にも後日のったは音、振動共に最初の2台よりも落ちたと書かれています。
もう一つ、乗り心地は好みの違いでしょう。過去の評論から考えると福野礼一郎氏はトーションビームの動きを嫌っていないようです。私はMR乗りのせいか、前よりもとにかく後の動きが気になります。なので過半のトーションビームの車は駄目です。無論例外もあります。ルーテシアRSとかスイスポとかね。
また、低速の街乗りでは良さが出なかったという可能性もあるでしょう。元々我が家にいたゴルフ5も街中では乗り心地は良いとはいえませんでした。しかし、速度を上げると実に良い感じに変わっていきます。多分、ゴルフ7も同様でしょう。高速道路やワインディングで試乗すれば評価は違ったかもしれません。
しかし、普通に乗る時の乗り心地は大事です。なにせ、ルーテシアの最大の不満はそこにあるのですから。残念ながら、期待外れでした。車としての乗り味、乗り心地など感性で評価する部分は、ゴルフ6の梅=トレンドラインに遠く及びません。私にとっては、ゴルフ6梅が奇跡の車、だったというべきかもしれません。VW一族で唯一といって良い街乗りで快適な車でしたから。
一応、ゴルフ7のトレンドライン(タイヤが195/65R16)が残っていますが、今回はタイヤだけの違いですから、多分駄目でしょう。ゴルフ7で比較するとハイラインの方がコンフォートラインよりも良いです。やはりリアサスの違い、リアの動きの違いは大きいです。我が家にゴルフ7がやってくることはありえません、残念ながら。期待した神はいませんでした・・・。
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