例えばアルコール度数が15%の日本酒のケース。純米タイプだと、1ガロン(3.7854リットル)当たり0.58065ドル。これが醸造アルコール添加になると4.05ドルになる。実に約7倍だ。
これがワインだとどうなるか。アルコール度数14%未満が1ガロン1.07ドル、14%以上21%未満だと1.57ドルなどとなる。
現在の米国の税制では、醸造アルコール添加酒の輸出は事実上難しい。このため米市場ではほとんどが純米タイプとなっている。日本酒業界には香りの高い吟醸酒を輸出したい声がある一方で、「米国人は『ピュアライス』という響きに価値を見いだしている側面もある」(中央会)とジレンマを抱えている。
一方、同じように別のアルコールを添加したポートワインは、ワインとして分類されている。ポートワインはワインにアルコール度数の高いブランデーを加えたもの。日本酒に焼酎原料を加えるのと似ているが、混成酒ではなくあくまでワインの枠内。日本酒業界では「不公平」との声もある。
ただ、ワインとポートワインとはそもそも別物との認識が浸透している。間違って買う人がどれだけいるか。これに対し吟醸酒と純米吟醸酒、特別純米酒をどれだけの人が意識しているか。特別本醸造酒もある。わかりやすさという点ではまだ改善の余地があるのかもしれない。
和食の無形文化遺産登録は、消費低迷が長期化している日本酒にとって反転攻勢のチャンスでもある。海外での販路を広げるためにも、表示の適正化と簡素化が欠かせない。(電子報道部 河尻定)
日本酒、醸造アルコール
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