自民党の脇雅史参院幹事長は17日の記者会見で、特定秘密保護法を成立させた先の臨時国会について「今回特段そんな混乱があったとは思っていない。我々としてはこれからも粛々と進めていくだけの話だ」と述べ、国会運営に問題はなかったとの認識を示した。

 さらに脇氏は「円満な中で審議をし、審議が進めば採決する。なんでもいいから反対だとなれば、場合によっては突破せざるを得ないのが与党の役割だ」とも述べ、採決強行を正当化した。

 秘密法を審議した衆参の特別委員会では委員長職権で採決が強行されるなど強引な運営が相次いだ。同党の石破茂幹事長は16日の記者会見で、内閣支持率低下の原因の一つに強引な国会運営を挙げ、「『強引な運営をした』と言われないためにどうすればいいかは、研究課題だ」と指摘したが、党幹部の間で認識の違いが浮き彫りになった。