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第十七話

第十七話 もう一人の少女の依頼人はA/決戦時の庭園

前回までのあらすじ
フェイトは自分の真実を知りその心は深い闇に囚われた
だが、心優しき半人前の魔導師探偵…黒木 翔とその相棒フィリップ、彼等の過去に背負った罪の一部を聞き自分も立ち止まっては居られなかったそして母を助ける為の依頼を申しでる…この依頼が今回の事件の最後の依頼になるだろう…

場所 アースラ艦内部 ブリッジ

決戦時刻30分前

翔&フィリップ&フェイト&アルフ&なのは&ユーノ&管理局side

リンディ
「みんな、いよいよ我々は時の庭園を停止する為そしてプレシアとミュージアムの決戦をします…正直若い貴方達をこの場に行かせるのは申し訳ありません…ですが今の私達には貴方達が頼りです…宜しくお願いします!」

深々と一礼する


「リンディ提督…アンタはこんの艦の艦長だろ?ならそのアンタの命令なら乗ってる俺達はそれに従うさ…それと俺達は自分の意思でこの闘いに望むんだ…だよな?みんな?」

翔は闘うメンバーに振り返りそして

なのは
「うん…だってあの人達の所為で大変事が起ころうとしてるんだもん…だから私は止めたいだって見て居るだけじゃ何も始まらないの!」

グッと拳を握り目の色が輝く

ユーノ
「僕も最初はジュエルシードを集める為居ましたが…でも今は違います…僕も僕の出来る事で誰かを助けたいんです…それが僕の責任だから!」

同じく自分の意見を強く言う

アルフ
「アタシ等はプレシアの命令で地球にやって来て本当に色々な事が有った…ただの小さい魔石を集めるだけの仕事だったのにまさか此処まで大きくなるなんて思って無かったよ…でも今はあの馬鹿なオニババを止める為に全力を尽くすよ…だから頼りにしてねみんな!」

ビッシと親指を立て微笑む

フェイト
「私は…母さんの笑顔が見たいからジュエルシードを集める為、地球に来ました…そして最初のジュエルシードの捕獲の時翔達と出会って私は…ううん【私達】は翔達と出会って変わる事が出来、助けられて来ました…だから今度は私が母さんを助けた居んです…それが私の決断だから!」

バルディッシュをギュッと握り今の自分の決断を強く放つ

リンディ
「そう、なら頼みましたよ…それでは「ちょっと待った!!!!」え?…」

全員その声の方に振り向くその先に居たのは…

クロノ
「君達だけを行かせる訳には行かない僕も行くぞ…」

今は無能化していた少年クロノ・ハラオウン執務管で有る

クロノ
「って、誰が無能だ!それとようやく二週間たったから僕も闘える様になったんだ!だから僕も前線に加わる…宜しいですね艦長!」
6
やや誰かに文句を言い自分はやれるぞとアピールするクロノ

リンディ
「え、ええ…それでは頼むわねクロノ…それではみなさん頼みます…我々の目的は時の庭園の停止並びにプレシア・テスタロッサ等ミュージアムのメンバーの逮捕を優先します…それではみなさんは所定の位置に!」

全員その言葉を聞き格納庫に向かう一同

フィリップ
『何だか大変な事になったね翔…僕は今無性にゾクゾクするよ…』

何時ものワードを呟き気合十分だった


「ああ、そうだな…さぁ行くぜ…みんな!」

その言葉を聞き全員待機時のデバイスを握りそして自分達が変わるキーワードを高々と叫ぶ

翔&フィリップ&なのは&フェイト&クロノ
「「「「『W・モード/レイジングハート/バルディッシュ/S2U・セット・アップ!!!!!』」」」」

その瞬間全員の魔法陣が展開されそれぞれのBJを身に纏い三人の魔導師はそれぞれのデバイスを握りセット・アップが完了する…もう一人はいや…二人は


フィリップ
『さてと、それじゃ翔…メモリは当然アレかな?』

何時もの質問をする


「ああ、勿論だ…行くぜ相棒!」

胸の中心に両腕をクロスさせ右手に黒左手に緑のメモリが転送されそれぞれ握る、そのスイッチを入れ力となるその名を響かせる
『CYCLONE/JOKER』
そして二人は叫ぶ仮面を纏う時だけに許された自分達が変わる言葉を…時放つ

翔&フィリップ
『【変身!】』

左のメモリを赤いドライバーの右側に差し込みそれに続けて右のメモリを左側に差し込む最後に両手でドライバーを倒し、再び力となる音が響く
『CYCLONE/JOKER』
黒の風がライダースーツのジャケットの全身を駆け巡り緑と黒の左右の鎧を纏わせ最後に風は顔を被い隠し仮面を形成さ目には赤い複眼が展開しV字の角飾りが現れ最後に赤き複眼に光が走り右側には銀のマフラーが現れ風を靡かせ浮かぶ…二つの罪を背負う仮面戦士がその姿を現す…今最後の決戦が幕を開く

全員準備が完了しいよいよ敵の本拠地に乗り込もうとするがその時大きなモニターが展開しそのモニターの人物はエイミィだった

エイミィ
『みんな良く聞いて…現在時の庭園には未知のエルギーフィールドが展開されてるの…それで調べた結果そこでは此方から転送魔法や念話が出来なくなって更に此方から通信する事が出来ません…我々が出来る事は貴方達を送りだす事です…ゴメンねこれ位の事しか出来なくて』

自分達の力の無さを恨む…だが

W/翔
『いや、それだけ解れば十分さ…それにそれは恐らくミュージアムが用意したモノだろ…それだけ今起きようとしてる事が重要な作戦って訳だな』

拳をギュッと握り奴らの計画がそれだけ大きいモノだと感じる

W/フィリップ
『その通りだ…だがたった9個のジュエルシードで何を起こすのかまだ解らないが…一つだけ解るのはアルハザードに絶対に行けない…とにかく僕達に出来る事は…』

フェイト
「うん、だからお願い…母さんを…」

何処か寂しげな表情になりバルディッシュをグッと握りWの方を見上げた

W/翔
『ああ、必ず暗い過去から助け出そうぜ…だからそんな顔するなよ…』

何時もの様にポンと軽く頭を撫で静かに微笑むフェイト

W/翔
『それじゃ…そう言う訳で頼むぜリボル!』

ハードボイルダーに跨り大型装甲車「リボル・ギャリー」に叫び左右の所が分かれ…そのままハードボイルダーを後ろ向きで格納させ後ろのハンガーが周り1の部分が止まりその中から大きなブースターらしき緑のユニットが現れる

リボル
『イエス、ボイルダーユニット+パーツコネクト…システムチェック…オールクリアハードボイルダー・スタートダッシュ…セットOK…何時でも宜しいですよマスター!』

ハードボイルダーの後ろの分部に大きなダッシュブーストユニットが装着された地上での高速移動を可能になった大型ブースターを搭載した「ハードボイルダー・スタートダッシュ」Wの地上戦での切り札である
「ブォンブォン」と軽くアクセルを回し豪快なエンジン音を鳴らす

W/翔
『さぁ行こうぜみんな!プレシアとそして世界を揺るがす悪魔共(ミュージアム)を止める為にな!』

此処に居るメンバーはWの言葉に頷き内なる闘士を燃やす彼等を待つ時の庭園で何が起こるのか?

W&フェイト&アルフ&なのは&ユーノ&管理局sideEnd


場所 時の庭園内部入り口付近

W&フェイト&なのは&ユーノ&アルフ&クロノside

転送魔法で唯一転送出来るポイントに転送されたメンバー否、それは恐らく敵の狙いで有ろうそして目の前には傀儡兵達が現れ警戒していたそしてそれを見てこう呟いた

W/翔
『こりゃ熱烈大歓迎だな…さてとそれじゃ一気に…「待て」…ん?』

ハードボイルダーで蹴散らそうと思った時クロノに呼びとめられる

クロノ
「この程度の奴等に無駄な時間を使う訳には行かない此処は僕がやるウォーミングアップには丁度良い…」

そう言ってS2Uを強く握り傀儡兵達を睨む

W/翔
『了解…それじゃ執務管のお手並みを拝見させて貰うぜ…』

クロノを前に行かせその後ろ姿を見る

クロノ
「ああ…さぁ久しぶりの実戦だ行くぞ!」

そのまま勢い良く飛び先ずスティンガースナイプを撃ち敵を数機撃ち抜きそ更に大型の傀儡兵の首元にS2Uを刺しそのままブレイズキャノンで撃ち貫くやがて周りに居た傀儡兵達全て倒されて居た…時間はわずか一分も掛らなかった…そしてそれを見た二人の少女は同時にこの言葉を言った

なのは&フェイト
「す…凄い…」

クロノの闘い方は正にプロ級で有るまたWも

W/翔
『中々だな…こりゃ負けて居られないな…さぁまだ最初のステップだ先に行くぞみんな!』

ハードボイルダーのアクセルを回しみんなの先陣に立ち先導するそして扉を突き破り中に入り通路の下の部分を見て驚いた

なのは
「なんなの…アレ?」

庭園内部の通路下は至る穴が空いて黒い空間が広がって居た

W/フィリップ
『それは虚数空間次元断層が引き起こす現象の一つだ…それと飛行魔法はあまり使わない方が良いあらゆる魔法が消去される無限の空間が広がって、一度落ちれば重力の続く限り墜落を続け、二度と出る事は出来ない…かなり危険モノだよ…』

フィリップの解説を聞き額から汗を流すなのはしかし此処を通らないと先には進めない通路の穴はかなりの数で有る一体どうすれば

W/翔
『みんなハードボイルダーに掴まってくれ…此処を突破する事が出来るハズだ少し狭い気がするが今はそんな事を言って居られない…』

そう言ってみんなはハードボイルダー出っ張りの有る所に足をかけるユーノはフェレットに変身しなのはの肩に掴まる

W/翔
『良しみんな掴まったな…それじゃ頼むぜ相棒!』

W/フィリップ
『ああ、解ってるよサイクロンロード展開!』

フィリップがそう叫ぶと緑色の光るレーンを構築し始めるハードボイルダー・スタートダッシュの時に使えるフィリップの限定の魔法で有り更にレーンなので道は繋がっており落ちる心配は無い

W/翔
『行くぜ!!!』

アクセルを回しサイクロンロードを突っ走るWと魔導師達そして中央部分の扉で止まりそしてフィリップの作戦の指示を受ける

W/フィリップ
『みんな良く聞いてくれ…此処から先はメンバーを二組に分ける先ずは最上階の動力炉の封印恐らく特殊なエネルギーフィールドはそこを中心として張られてるそこを抑えれば勝機は有るよ…そしてもう一つプレシアは最下層に居るそしてジュエルシードも恐らくそこに…』

その言葉を聞き頷く一同

W/フィリップ
『僕の検索の結果最適なメンバーは…先ず動力炉停止のメンバーは封印役が高町 なのは…君の砲撃魔法ならきっと出来るそして防御役がユーノ・スクライア、君の防御魔法なら高町 なのはと相性が良いだがそれだけではやはり心もと無い援護にアルフを付ければ作戦成功率は70%だ…一番高い確率だよ…そして次にプレシア逮捕とジュエルシードを奪還するメンバーは僕等Wとフェイト・テスタロッサ、そしてクロノ・ハラオウンだ…以上が二手に分かれるメンバーだ何か意見は有るかな?』

お互いそれぞれの顔を見て頷きこの作戦しか無いと思いみんなそれぞれの想いを胸に抱く

W/翔
『お前の検索はここぞって時に役に立つからな…だからお前を信じるぜフィリップ!』

その言葉を聞き軽く微笑みそしてWは扉を蹴り破りそして目の前には大量の傀儡兵達が居た

そして全員頷き…暫く別れの言葉を呟く

なのは
「フェイトちゃん…頑張ってね!」

なのはは、フェイトにエールを送りそして

フェイト
「うん…ありがとう…そっちも頑張って!」

同じようにエールで返す

アルフ
「翔、しくじったら承知しないよその時はまたガブリだからね!」

狼モードになり歯を光らせやや仮面の左部分の所に汗を流した本人曰く未だにアルフのガブリは怖いと感じ後にこれがトラウマになる事を知らない

ユーノ
「そちらは頼みます!僕等も終わったら直ぐそちらに向かいます!」

そう言って三人は最上階に向け走る

W/翔
『さてと、こっちも行きますか!』

Wドライバーを一度戻しJOKERメモリを抜きTRIGGERメモリを取り出しスイッチを入れる
『TRIGGER』
左のスロットに差し込み再びドライバーを倒す
『CYCLONE/TRIGGER』
黒の鎧が青に変化する左胸のマグナムを握る

W/翔
『コイツはサービスだ!』

マグナムの引き金を引き弾丸を撃ち傀儡兵達を数機倒しそして三人はそのまま突破し再び最上階に向け走る

W/翔
『それじゃ俺達は下の方に行こうぜ!』

アクセルを回し最下層に待つプレシアの所に向かいハードボイルダーで駆け所々に待つ傀儡兵達を撃ち貫き進むががどうも妙だった

W/フィリップ
『おかしい…傀儡兵達は出るのは予想の範囲内だが…だが何故だ…何故ミュージアムの連中は抵抗しに来ないんだ?』

そう何故なら此処に来る途中一度もマスカレード達に出くわして居ない…やがて大きな広場に出たそして先程の疑問が今解決した

ナスカ
『やぁやぁ…皆さんお揃いで何よりですよ…少し遅いので心配してましたがどうやらその必要は無いようですね』

地面に刺さって居た剣を抜きW達の方に向け微笑むナスカ、そしてその周りには大量のマスカレイド達だったその数は300いや500かそれ以上の数かも知れない

W/翔
『成程…前線に戦力を出さなかったのはこの為か…って言うか居過ぎだろ!!!!』

その数を見て思わずツッコミを入れる翔

ナスカ
『貴方達はこれ以上進ませんよ…折角の作戦(プラン)が台無しになりますからね…そう馬鹿な元大魔導師プレシア・テスタロッサがたった一人の娘(アリシア)を救う為の悲劇の舞台…その幕はもう直ぐ開かれるだからその開幕まで少々遊んで頂きますよ仮面ライダー君!』

不敵な笑みを浮かべ剣を構えるナスカ

W/翔
『お前等プレシア・テスタロッサを煽って何を企んでいる?それにアルハザードは…11年前お前等ミュージアムによって滅ぼされたもう何処にも存在しない!!!!』

フェイト&クロノ
「え!?」

フェイトとクロノはその言葉を聞き耳を疑った…翔の言葉を聞きアルハザードはかつて存在した事になるそしてプレシアはもう存在しないアルハザードに行こうとして居る…そうそれは

ナスカ
『ええ、全くの無駄な徒労に終わるまぁ我々の真の狙いは別に有ります…たった9個のジュエルシードだけと言うのは些か心もと無いですが仕方ありません実験がてらに利用させて貰いますよあの馬鹿な女性(プレシア)にね…』

その言葉を聞きプレシアは奴等の手の平で踊らせていた事になるそして拳をギュッと握り締め叫んだ

W/翔
『て、テメェ!許さねぇぞ!絶対テメェ等の計画叩き潰してやる!!!!』

怒り燃えるWだがクロノはWの前に立ち左腕を伸ばし大きく叫んだ

クロノ
「黒木 翔!お前が今すべき事はこんな事じゃ無いだろ?もっと別の事有るだろ?今はこんな奴等を相手にする暇は無いはずだ!お前は自分の依頼人の願いを叶える為に此処まで来たならその願いを叶えろ!!!」

何時もクールなクロノなら絶対に言わない言葉そしてその言葉で我に帰る翔

W/翔
『お前…ああ、そうだったなじゃあ少しの間此処を任せて良いか?執務管BOY?いやクロノ・ハラオウン?』

初めてクロノのフルネームを呟きそしてクロノは口元で軽く笑みを浮かばせる

クロノ
「ああ、良いだろだが君等が戻って来る頃は既に終わってると思うが…その代わり必ずプレシア・テスタロッサを止めろ…良いな?頼んだぞハーフボイルド?」

W/翔
『OK…それじゃ頼んだぜ!KY執務官?』

お互いそれぞの悪態の名のを言い合い、翔は仮面の下でニヤリと笑いクロノは軽く微笑み、お互い左右の拳を突き出しただ、その拳を合わせ頷いた
Wドライバーを戻しTRIGGERメモリを抜き再びJOKERメモリを取り出しスイッチを入れる
『JOKER』
ドライバーに差し込みドライバーを展開する
『CYCLONE/JOKER』
青の鎧が黒の鎧に変わる

W/翔
『フェイトこっちに来い!一気に此処を突破するぞ!』

フェイト
「え?う、うん…そのクロノ頑張って!」

フェイトはその言葉に頷きハードボイルダー後部座席に座り両腕で腰を抱きしめる

W/翔
『それじゃコイツは行き掛けの駄賃だ取っときな!』

そう言ってマスカレイド達に叫びCYCLONEメモリを抜き腰の右のマキシム・スロットに差し込む
『CYCLONE・MAXIMUM・DRIVE』
そして「ブォン、ブォン、ブォン」とアクセル回し豪快なエンジン音が鳴り響くハードボイルダーは加速するだがその走りを妨害しようと立ちはだかるマスカレイド達

マスカレードA
「絶対に逃がすな!」

リーダー各のマスカレイドが叫ぶが時既に遅しで有る

W/翔&フィリップ
『残念だが/僕達を止める事は出来ないよ…CYCLONE/SONIC・STORM!』

突如Wが緑色に光出し更にハードボイルダーの黒の部分も緑に変化しハードボイルダーを中心に大きな緑色の渦を巻き更にそしてその渦が強力な風の衝撃波を生みだし周りのマスカレイド達は吹き飛ばされる

マスカレイド達
『ぐわぁぁぁ!』

そして次の通路の進むべき所が開き一気にアクセルを回し走り抜きこの場を後にするWとフェイトそして今この場に残ってるのはクロノとナスカそしてまだ大量に居るマスカレード達

ナスカ
『やれやれ君がこの中で一番冷静だと思って居ました残念ですね』

少し呆れた表情を浮かべ片手で剣を滑らせクロノの方に構える

クロノ
「勿論冷静さ…冷静な判断をし僕がこの場に残った…ただそれだけだ」

同じ様にS2Uを構える

ナスカ
『仕方有りませんね…先ずは前菜から頂きましょうメインディッシュはその後に…』

やれやれと呟き余裕の態度を見せるナスカ

クロノ
「前菜だと?言っておくがデザートだと思った方が良いぞ…後悔する事になるからな」

視線をきりっとさせナスカを睨み広間の建造物の一部が崩れそれが闘いのゴングとなったそして戦士は悲劇の舞台となる場所に向うその舞台の幕が開くのは後少しで有る

W&フェイト&なのは&ユーノ&アルフ&クロノsideEnd
場所 時の庭園最上階動力炉部

なのは&ユーノ&アルフside

アルフ
「でやぁ!」

アルフは人間体に姿を変え持ち前の格闘術で傀儡兵達を翻弄する…更にそれに続く様に

ユーノ
「チェーンバインド!」

右腕を掲げ緑色の複数のチェーンが傀儡兵達を捕える…そして動力のコアの中心部の血路が開かれた

ユーノ&アルフ
「なのは!/今だ!」

二人の声を聞きレイジングハートを握りゆっくりと頷いた

なのは
「行くよ、レイジングハート!」

レイジングハート
『オーライ・マスター!』

肯定の意を示しなのはを中心に5つの桃色の光弾が現れる

なのは
「いっけっぇ!ディバイン・シューター…シュート!」

その5つの光弾は動力炉のコアに直撃しやがて赤色の小さなクリスタルに変わりなのはの手に収まりやがて動いて居た傀儡兵達は動きを止め完全に機能を停止させる

なのは
「これで、なんとかなったね…」

一息付き安堵の表情を浮かべるなのは

ユーノ
「けど、まだ終わりじゃないよ…それにミュージアムの連中が居なかったしとなると奴等は下の方に…」

アルフ
「なら、急ごう…翔達今頃苦戦してるだろうし…」

その言葉に頷きレイジングハートを顔に近づけ尋ねる

なのは
「もうひと頑張りするけど疲れて無いレイジングハート?」

レイジングハート
『問題有りませんマスター…急ぎましょう!』

そしてそのまま最下層に向かうメンバー下で闘ってる仲間達の元に向かい足を急がせる

なのは&ユーノ&アルフsideEnd

場所 時の庭園地下最深部前広場

クロノ&ミュージアムside

クロノはたった一人でミュージアムの連中と闘って居た

クロノ
「スティンガースナイプ!」

一発の青の光弾で複数のマスカレイド達を倒すが…だが倒しても…倒してもきりが無い

クロノ
「くっ、それだけプレシアがやろうとしてる事を止めさせないつもりか!…スナイプショット!」

その一言で光弾は加速し更に敵を倒すがだがそれは所詮焼け石に水の程度だ

ナスカ
『中々やりますね執務管殿…ですがたったお一人で我々の立ち向うのは聊か感心出来ませんね!』

そのままクロノに斬りかかろうと突撃をするが…

クロノ
「舐めるな!…くっ!」

咄嗟にプロテクションを張り更にS2Uを構えナスカの攻撃を何とか耐えるが威力ははっきり言って自分のブレイズキャノンと同等かもしくはそれ以上の衝撃だ吹き飛ばされるが何とか踏みとどまる

ナスカ
『しかし、何故ですか?仮面ライダー君達を先に行かせて理由は?彼等と一緒に闘えばもっと頑張れたのに…それに私も楽しめたと思いますが…まぁこの数の差では微々たるモノでしか有りませんが…』

不敵な笑みを浮かべ剣を構えるナスカ…しかしクロノは両足で踏ん張り叫んだ

クロノ
「確かにお前の言う通りかもしれないアイツ等が居ればもっと奮戦が出来ただろう…だが、アイツ等を行かせた理由はあの二人が、いや三人か…プレシアを止めるの他でもないあの三人でしか出来ない事だ…それにお前達を足止め役には僕一人で十分だ!」

再びS2Uを構えナスカ達に宣言した

ナスカ
『実に面白いジョークですね…ですが寝言は寝て言うモノですよ…それでは少し早いですが終わりです!』

ナスカは勝利を確信し再びクロノ方に剣で切り裂こうとするが

クロノ
「言っただろ?僕一人で十分だとな!」

指を「パチン」と鳴らし青い複数のチェーンの様なモノがナスカ達の身体を締めあげる
それはクロノ闘いの最中仕込んでいた「ディレイドバインド」これは特定空間に進入した対象を捕縛する魔法で有るがだが対象となるモノがその場に入らないと発動しない魔法そう先程ナスカに飛ばされた位置こそディレイドバインドを張り巡らせて居た場所で有る

ナスカ
『まさか!先程の攻撃はコレを仕掛ける為時間稼ぎだと!?』

身体が動かなくなりクロノを睨むナスカ

クロノ
「まんまと引っ掛かてくれたね…確かに僕一人では君達全員を倒す事は出来ないが…だがこうやって縛り込む事ぐらいは出来る!…くっ!」

捕まえたのは良いがこれ程の数を抑えるのはかなりの集中力と魔力制御が必要で有る

ナスカ
『成程流石は執務管状況を良く解ってるからこそこの様な状況を作り出すとは敵ながらお見事ですよ…しかし私をマスカレイド同等見られるのは許し難い…ハアアアア!!!!!』

突如ナスカは力を溜め自分の魔力を放出しバインドを強引に解き脱出する

クロノ
「何ィ!」

今自分が出せる切り札をあっさりと打ち破るが未だにマスカレイド達は掴まったままだった

マスカレイドA
「ナスカ様!お助け下さい!」

助けを求めるマスカレイド…しかしその言葉を聞き肩をピクリと動かせ振り向くナスカ

ナスカ
『何ですって?…【助けろ】と?それでは他の皆さんも助けて欲しいと?』

他のマスカレイド達を見て全員が頷く事を確認するナスカ

ナスカ
『そうですか…皆さんのご意見は良く解りました…なら【死んでください】…ふん!』

剣を一回振るった…たった一回の振るっただけでバインドを掛けられたマスカレード達の首筋に切り傷が着けられそこは頸動脈で有りやがて動かなくなり全員死んだ…それを見たクロノは

クロノ
「な!?オイ、そいつ等はお前の仲間じゃ無かったのか?何故こんな真似を…う…」

動かなくなったマスカレイド達を見て思わず片手で口元を押さえる

ナスカ
『ええ、勿論仲間ですよ…いえ正確に言えば【仲間だった】ですかね…彼等は手駒の様なモノですがそれでも我等偉大なるミュージアムの同士です…その同士助けを求めた…そんな甘い考えで世界を変えるなど不可能…その弱さ軟弱さ非力さ…我々が欲しいのはそんな弱者達は要りませんよ…だから切り捨てた簡単な事ですよ…腐った蜜柑を切り捨てると同じ事ですよ…』

片手で剣を滑らせ左手を掲げ最後の後始末して光弾でマスカレイド達の死体を全て片づける

クロノ
「くそ、お前…くっ!」

先程のバインドの疲れとそしてダメージが身体を虫食む

ナスカ
『どうやらアレが君の最後の手札ですね…さてとどうしますか…たったお一人で私達を追いつめたその実績は確かなモノその褒美です今は殺しませんよ…君はもっと強くなるその日を楽しみに待ってますよ…それではまたお会いしましょう執務管殿!』

転送魔法を準備し最後に軽い光弾を放ちクロノに直撃し気を失い立ち去るナスカ
その後なのは達が駆けつけクロノに駆け寄り彼を連れ一旦上に戻るメンバー

クロノ&ミュージアムside

場所 時の庭園最深部

W&フェイト&プレシアside

プレシア
「もう直ぐ…もう直ぐよ…いよいよ私達はアルハザードに行く事が出来る待っててねアリシア…」

ジュエルシードを積んだ装置がエネルギーが満ち喜びを抑え切れず微笑み
アリシアが入って居る生体ポットを撫でようとするがその時「ブオォォォォォォォォン!!!!」と言う豪快なエンジン音が聞こえ振り向き扉を突き破り黒と大きな緑のブースターを積んだマシンが現れたそのマシンは緑と黒の仮面の戦士を乗せ更にその背中に居たのは

プレシア
「フェイト?それに…仮面?」

思わずその名を口にしそのマシンを見るプレシア

W/翔
『最深部にご到着ってな!』

ブレーキをかけハードボイルダーからフェイトを下し改めて振り返り拳を軽く握る

フェイト
「…母さん…」

フェイトは母を見つめその名を呟いた

プレシア
「今更何をしに来たの?消えなさい貴女はもう必要ない」

まるでモノを見る様な目でフェイトを見るプレシア

フェイト
「私は貴女に言いたい事が有って此処に来ました…」

Wはフェイトに前を譲り彼女の背中を見つめたその勇気を目に焼き付けた

フェイト
「私は…私はアリシア・テスタロッサじゃ有りません…貴女が作った只の人形なのかもしれません…だけど私は、フェイト・テスタロッサは貴女に生み出して貰って育てて貰った、貴女の娘です!!」

拳をギュッと握って叫ぶそしてプレシアは…

プレシア
「だから、何?貴女を今更娘と思えと言うの?」

フェイト
「貴女が、それを望なら……私は世界中の誰からも、どんな出来事からも貴女を守る」

一度目を瞑り今一度自分の中の決断を言葉に乗せプレシアを見つめるフェイト

フェイト
「私が貴女の娘だからじゃない、貴女が私の母さんだから!!!」

フェイトは勇気を振り絞り叫びプレシアの方にその手を差し伸べ今言える自分の全てをぶつける…だが帰って来た言葉

プレシア
「…下らないわ…」

フェイト
「え?」

帰って来た答はあまりにも残酷だった

プレシア
「私を守る?人形風情が良くもまぁ…貴女を作ったのはこの子の代わりになると思って作ったそれだけよ…貴女の価値はたったそれだけよ…だから消えなさい偽りの娘!」

金色のマジックメモリを取り出しスイッチを入れるプレシア
『THUNDER』
そのままデバイスに差し込み全身に電撃を纏わせ、そのまま紫の雷撃がフェイトに襲い掛かるが

W/翔
『あっぶねぇ!』

咄嗟にフェイトを抱えジャンプし一旦距離を取るW

プレシア
「貴方は…ああこの前の探偵の坊やね…何故そこまでその人形にこだわるのか解らないけど…『ふざけるな!!!!!』何ですって?」

Wの叫声を聞き今一度Wを見るプレシア…先程のフェイトの強い決意と覚悟を聞きその言葉を踏み躙られ我慢の限界を超え大きく叫んだ

W/翔
『アンタには解ってるのか?今フェイトが言った気持ちが解んないのか?フェイトはな…捨てらてもアンタを母として慕った確かにフェイトはその子のクローンなのかも知れないだがな…アンタの娘で有る事は変わりない理屈じゃないフェイト自身の気持ちがな…フェイトはボロボロになりながらもアンタの笑顔が見たかったんだ…だからこそ必死に頑張ったんだ…そして今もアンタの為に頑張ってるそれをアンタは否定した…だから止めてやるよこんな馬鹿げた舞台を…この俺がいいや違うな…だろ?』

フェイト
「うん!」

横に居るフェイトの顔を見てコクと頷くフェイトのその目は光を失わず真っ直ぐな目でプレシアを見た

W/翔
『絶対止めてやるよ…この【俺達】がな!』

プレシア
「調子に乗るな!!!」

今までとは違う砲撃魔法を放ちフェイトの方に襲いかかる

フェイト
「!」

一瞬反応が遅れしまい足がもつれるだが「ポン」と軽く背中を押し砲撃魔法の位置とは少しズレ振り向いた

W/翔&フィリップ
『ぐわあぁぁぁぁぁ!!!!』

その砲撃魔法のモロに直撃を受けるWそして「ドオオオン」と爆発音が上がり
煙が上がりそのままWは灰色になりやがて変身が自動的解け翔のライダースーツもボロボロになり帽子は飛ばされ倒れそうになる

フェイト
「翔!フィリップ!」

二人の名を叫び駆け寄る


「大丈夫だ…心配するな」

右手で身体を支え片膝を付かず左手をフェイトの方に前に出し呟いた


「くううう!」

何とか立ち上がろうとするが足が思うように立ち上がらない…しかし

フェイト「ふ〜ん!」

フェイトは翔の左腕を肩に乗せ立ち上がるのを手伝う


「フェイト…すまねぇなカッコ悪い所を見せて…」

一緒に助けると言ったのにこの様は無いだろうと思った…だが彼女の言葉は違った

フェイト
「そんな事全然無いよ…だって翔はううん、翔達はずっと私達為に頑張って来てくれた…これはその恩返しにしたら小さい事かも知れない…だから一緒に闘おう!」

フェイトの言葉を聞き自然と足に力が入った


「ああ、そうだな…だから一緒に…?」

翔は生体ポットの入ってるアリシアの顔を見たそして彼女の右目から一粒の水滴が流れ出るのは確かに見た…それはもう二度と動けない喋れない彼女のたった一つの事しか出来ない行為だ…それと聞こえた決して聞こえる事が無い少女の声を確かに耳にした

―――――ママを止めて――――――


その声を聞き翔は両足に力を入れ真っ直ぐと前を向き決意の表情を浮かべ、たった一言だが確かに届いたその願いを叶える為に顔を上げ真っ直ぐ前を見る

翔&フィリップ
『「…フィリップ…まだ行けるか?/愚問だね…翔、僕を誰だと思ってる?君の相棒だよ?」』

クスクスと悪魔の様に笑い肯定の意だと判断し思わず口元を微笑ませた


「そうだったな…じゃ行くぜ…っとその前に…フッ」

先程落ちた帽子を拾い軽くその中を吹く、だがその帽子の右側のツバ部分は大きく穴が空いて居たがそれでもその帽子を被りプレシアを見る翔


「一つ聞いて良いか?」

右手を前に出し人差し指を立てる

プレシア
「何?下らない質問なら聞く気はないわ…」


「アンタは娘をアリシアを愛してるのか?」

プレシア
「ええ、勿論愛してるわよ…だからこそ過去からアリシアを奪い返し共に未来を歩それで私達は幸せになれる…それが私のアリシアへの愛よ…」

不敵な笑みを浮かべアリシアを見つめるプレシア


「そうか…なら絶対アンタを止めてやるよ…だって二人の娘からの依頼だからな…行くぜ!」

両手をクロスさせ再び二本のメモリを握りスイッチを入れる
『CYCLONE/JOKER』
そして二人は再び叫んだ何度倒れようとも立ち上がる目の前で涙を流す少女の涙を止める為に叫ぶ力有るこの言葉を例え力尽きようとそれでも変わる為にただ叫ぶ自分達が言う魔法の言葉を

翔&フィリップ
『【変っ…身!】』

『CYCLONE/JOKER』
二本のメモリを刺し込みドライバーを展開させ一歩一歩を歩翔
右足を出し緑の鎧に覆われ左腕を振るえば黒の鎧身に付けそして風を顔の肌で感じればその風は彼等の罪を隠す仮面を作り出しゆっくりと銀のマフラーを靡かせ、そして涙を流す少女見つめた


W/翔
『…解ったよ…必ず止める君の母親を…だから今は泣かなくて良いからね?』

彼女に優しい言葉を問い掛け頷き再びプレシアを見る

プレシア
「何者なの貴方は?」

彼等の姿を見て尋ねるプレシア彼等は何時も様にその名を名乗った

W/翔&フィリップ
『俺か?いいや、俺達は/僕達は二人で一人の魔導師探偵で…二人で一人の仮面ライダー…W(ダブル)だ!』

そして左腕を前にゆっくりと出し親指は天を向け人差し指を前に突き出ししっかりと相手を見据えて一人の母親の罪(・)を問いただす

W/翔&フィリップ
『過去の闇に囚われた哀れな母親…プレシア・テスタロッサ…さぁ、お前の愛(つみ)を…数えろ!!!!』

二人の探偵は二人の少女の想いを背負い過去に囚われた母を救い出す為今その力を振るう
それが二つの罪を背負い続ける双色の戦士…仮面ライダーWなのだから

続く


次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは

W/翔『アンタは娘(アリシア)の気持ちを考えた事が有るのか!』
涙を流す少女気持ちを背負い叫び続けるW

プレシア「私は一体どうしたら良いの?」
娘の想いを知り何もかも失ってしまった母親…だが

W/翔『居るじゃねぇかアンタにはアンタを愛してくれる家族がな…』
フェイトを見つめ手をさし伸ばすが…

翔「もうこれしか無いんだ…だから俺はいいや、俺達は行く、大丈夫だ…それとコレ預かってくれないか大事なモノなんだ」
帽子をフェイトに渡し振り向く翔、彼等の歩みは誰も止める事は出来ない
そしてこの事件の最後の闘いが幕を開き有り得ない奇跡を呼び起こす馬鹿と悪魔の二人

W/J・J『お前が世界を泣かせる真似をするなら俺達はそれを止める何故なら俺達は…』
W/C・C『ああ、僕達は…二人で一人の…』

W/J・J『魔導師探偵で…そして二人で一人の…いや今は違うか…そう今は!』

W/C・C『ああ、今だけは違う!』

そしてお互い背中を合わせ腕を伸ばし一身一体の構えを取り叫んだ自分達が何者で有るかそして守るべき為その名を永遠と名乗り続けるその名前は…

最終話「二人で一人の仮面ライダーW(ダブル)/海鳴を吹き抜ける風」コレで今回は最後だ!
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プロフィール

血液型
血液型はB型
自己紹介
どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
趣味
漫画・アニメ・ゲーム・特撮
特技
特に無い
職業
食品関係
小説について
俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!

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