北朝鮮高官 糾弾恐れ逃亡か12月19日 4時33分
北朝鮮で、粛清されたチャン・ソンテク前国防委員会副委員長に近いとされ、核兵器や弾道ミサイルの開発を担うペク・セボン国防委員の動静が途絶えており、チャン氏との関係を糾弾されることを恐れて国外に逃れたのではないかという見方が出ています。
北朝鮮のペク・セボン国防委員は、朝鮮労働党で核兵器や弾道ミサイルなどの開発を担っている「第2経済委員会」の委員長で、ことし3月にはアメリカ政府から経済制裁の対象に加えられた高官です。
しかし、このところ動静が途絶えており、17日に開かれたキム・ジョンイル総書記の追悼大会や、その前日に行われた古参幹部の国葬でも、現在いる国防委員会のメンバー11人のうち1人だけ出席が伝えられませんでした。
ペク氏は、粛清されたチャン・ソンテク前国防委員会副委員長に近いとされることから、複数の外交筋は、NHKの取材に対し、ペク氏がチャン氏との関係を糾弾されることを恐れて国外に逃れたか、あるいは失脚したのではないかという見方を示しています。
北朝鮮では、チャン氏に近い高官たちの一部を追い落とす動きが続いているとみられ、韓国への亡命を望む高官もいる可能性が高いだけに、外交筋の間でペク氏の動静が途絶えている背景に関心が高まっています。
▽ 「北朝鮮で処刑数増」国連が懸念 (12月19日 4時33分)
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