【NQNニューヨーク=川内資子】18日の米株式相場は反発して始まった。午前9時35分現在、ダウ工業株30種平均は前日比32ドル85セント高の1万5908ドル11セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同1.292ポイント高の4024.972で推移している。11月の住宅着工件数が前月比で大幅に増加し、5年9カ月ぶりの高水準となった。米住宅市場が順調に回復しているとの期待から買いがやや優勢となっている。
ただ、午後に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとして積極的な買いを見送る市場参加者も多く、上げ幅は限られている。
個別株では、四半期決算が大幅増益となった住宅建設のレナーが大幅上昇。トール・ブラザーズやDRホートンなど住宅関連株が全般に堅調だ。増配や自社株買いを発表したドラッグストアチェーンのCVSケアマークも上昇。半導体のインテルや金融のゴールドマン・サックスも上げている。
一方、決算で売上高や1株利益が市場予想ほど伸びなかった国際物流のフェデックスは下落。2014年の利益見通しが慎重と受け止められた自動車のフォード・モーターは大幅安で始まった。
前日夕に決算と同時に発表した業績見通しが慎重と受け止められた電子機器の製造受託サービスを手掛けるジャビル・サーキットが急落。ジャビルの主要取引先とみられるアップルもつれて下げるなど、ハイテク株は全般に上値が重くなっている。