http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/129745 武雄地区で栽培するカキのブランド「温泉美人」が22日から佐賀や長崎で順次発売される。「刀根(とね)早生」や「平核無(ひらたね)」といったカキ品種を木にならせたまま、固形アルコールを入れた袋で覆って渋抜きした完熟柿。通常より果皮が赤く色づくため、生産者は「温泉につかった後のほっぺのような色」と表現する。
収穫後に渋抜きする通常のカキに比べ、木になる期間が長いため大きく育ち、甘みが増し、食感もソフトになるという。果肉にはゴマが入る。
JAさが佐賀みどり支部の武雄地区刀根早生柿研究会(38人)で2000年から出荷。2年前から出荷量が伸び、今年はカキの年間出荷量約80トンの1割強を占める。
研究会の橋口春俊会長(78)は9月上旬に約4000個の刀根早生にビニールで袋掛け。「手間はかかるが高値で売れ、産地の活性化につながる」と期待を語る。
【写真】「温泉美人」(左)は通常の刀根早生に比べ、果肉にゴマが入り、果皮が赤味がかっていることなどが特徴
=2009/10/22付 西日本新聞朝刊=