JAさがみどり地区の武雄野菜集荷所で2日、大きくて甘いと評判の柿「刀根早生柿」の出荷が始まった。倉庫内で脱渋を終えた1トンを選果。集荷所の職員が重さと外観を厳しくチェックした後、丁寧に箱詰めして、佐賀や長崎、福岡の市場に出荷した。2013年の生産量は、害虫や天候の被害を受けた前年よりも23%多い、73㌧を見込んでいる。
武雄地区刀根早生柿研究会では34人が栽培を行っている。「刀根早生」は直径10㌢前後と大きく、種がなくて食べやすいのが特徴。武雄市で、学校給食にも多く使われる他、糖度の高さから贈答用としても人気がある
13年産の生育状況は、春先の天候も良く、生理落下の少ない状況で順調に生育している。結実も良好で、干ばつの影響で小玉となることが懸念されたが、例年通りの順調な生育となっている。
同研究会の橋口春俊会長は「13年は干ばつの年だったが、玉太りも良い。11月中旬までの1カ月半、選果をお願いしたい」とし「秋の訪れを感じる味覚を多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。
10月末からは、樹上で脱渋をした同地区独自のブランド「温泉美人」の出荷が始まる予定。適期収穫・厳選出荷の徹底を図り、販売高1200万円を目指す。
写真=選果を行う職員
日本農業新聞 2013年10月8日(火)