2013年12月17日

J−PARCに深く染み込んだ驚くべき安全意識の欠如!これを見抜けない茨城県原子力安全対策委員会に県民は「NO!」を突き付けるべきだ!! J−PARCの運転再開などもってのほかだ!!

皆さんは12月13日の茨城新聞の記事
「損傷の金標的観察 J-PARC、来週にも結果公表」
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13868561747174
を御覧になりましたか?

上記リンクを是非一度御覧下さい。
この記事の中に「おや?」と思う部分、おかしな部分があるはずです。

皆さんは、おかしな点に気付きましたか?


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ここに気付くようになれば、すばらしいです。

プロフェッショナル集団である「茨城県原子力安全対策委員会」も気付いていないようですから、
一般住民が気付かなくても茨城県原子力安全対策委員会レベルだということです。

ちなみに私は、ご指摘を頂き
「えっ、うそでしょ?」
などとビックリするくらいですから、残念ながら茨城県原子力安全対策委員会レベルでした。。。


さて、どのようなご指摘を頂いたかといいますと・・・次の薄黄色枠内のとおりです。
この情報を下さった方は、内容をお読みになればおわかりのとおり、とてもお詳しい方です。

 
茨城新聞の記事です。
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13868561747174
 
写真見ておかしくないですか?
 
タイベックスーツにマスクを着用しているのが作業員で、
黄色実験着を着用しているのが職員と思います。
 
写真見る限りバリア等の区域管理されていないです。
 
で、あれば、職員の方も、作業員同様の装備をしていなければ変です。
 
職員の方は放射線見えてるのでしょうか?(笑)
 
他の施設でも同様のことあります。
 
以前から不思議で仕方ないです。
 
事故を起こしたハドロン施設は標的観察して、異常が無ければ運転再開を目指すのですかね?
 
そもそも、事故が起きたのは、ヒューマンエラーが原因のはずです。
 
徹底した運転管理体制の整備をするべきと思います。
 


いかがですか? おわかり頂けましたか???
このような貴重な情報を下さり、心より感謝しております。


おわかり頂けなかった方がいるかも知れませんので、念のため解説させて頂きます。
下の(1)の写真と(2)の図をよく見てください。

(1)
 
金標的観察
作業風景
茨城新聞より

金標的観察準備作業写真
(2)
 
金標的観察
作業風景
(人間等抽出)
金標的観察準備作業図


(1)は茨城新聞に掲載された写真部分を切り取らせて頂いたもので、
(2)は(1)より主に4人(A〜D)のヒトを抽出したものです。

AとBのヒトはタイベックスーツにマスクを着用した作業員です。
タイベックススーツは福島第一原発事故の映像でよく出てきますので、多くの方がご存知のことでしょう。
作業員がマスクを着用していることもよくわかります。
被ばくをしないための対策がきちんととられています。

一方、CとDのヒトはというと、足元に注目してください。
白衣のようなものの下からズボンのようなものが明らかに見えます。

写真では白衣のように見えますが、実際は薄い黄色の実験着だということです。

具体的にどのような実験着かというと下記動画の1分10秒以降でご確認頂けます。
この動画は東日本大震災直後のJ−PARCの加速器トンネルの内部映像です。
 
ちなみにこの動画でも
タイベックススーツを着ている方と、実験着を着ている方、
マスクを着けている方とマスクを着けていない方が出てきます。
非常に驚かされます。


この薄い黄色の実験着と(1)の写真のCとDの実験着はほぼ間違いなく同じでしょう。

次に、CとDと作業者Aとの間にあるバリアについて見てみましょう。
・・・あえてバリアをあげるとすると、赤いコーンとバー(横棒)だけです。
このようなもので、放射性物質を防御できるわけはありません。
状況から判断して、透明バリアがあるとも考えられません。


皆さん、
J−PARCは、本当にいい加減な研究所だと思いませんか?


説明していることと、実際にやっていることがここまで違う事業所も珍しいのではないか、と私は思います。


皆さんは覚えていらっしゃいますか?

J−PARCは住民説明会後、金標的の状態を観察するために標的周辺の遮蔽体の撤去作業を行ってきました。
住民説明会では、放射性物質が漏えいしないように遮蔽シートで覆いながら慎重に遮蔽体を移動し、放射性物質が漏えいしないようにすると説明していました。

私が何を言いたいかおわかりですか?

つまり、ハドロン実験施設に入る者は全て、放射性物質が漏れ出したときでも大丈夫なように装備を徹底していなければならないのです。

作業員AとBはタイベックススーツを着ていますが、
ヒトCとDはタイベックススーツを着ていません。

人によってまちまちな格好をしているなど、全く理解できません。

放射性物質はヒトCとDを避けてくれるとでもいうのでしょうか?


半導体工場のクリーンルームでは、皆全く同じクリーンルーム用防塵服を着ています。
人によって着てるものがまちまちなどと言う状況はあり得ません。

ヘルメットの色がまちまちなのも、放射線管理区域備え付けの専用のものを被らず、
それぞれ自分のヘルメットを持ち込んでかぶっているからなのでしょう。

驚くべきいい加減な運用をJ−PARCはしていると思いませんか?


タイベックススーツのヒトと、実験着のヒトが同じ施設の中にいるということが、上の動画を見ても明らかなように、今までも当然のように行われてきましたし、5月の放射能漏えい事故以後も変わっていないのです。
これはもう、J−PARCに深く染み込んだ安全意識欠如の風土というものなのだと思います。

信じられません。こんなレベルの研究所が存在することが信じられません。

東海村もTOKAI原子力サイエンスタウン構想を再考した方がいいのではないでしょうか。
再考できないのであれば、東海村の責任の下、しっかりとJ−PARCを徹底指導し、J−PARCが言う安全な施設ではなく、国民誰もが安全だとする施設にさせるべきなのではないでしょうか。

TOKAI原子力サイエンスタウン構想の中核を占める施設が、このような低レベルでは、東海村の将来が非常に心配です。

東海村には、自分たちには権限がないなどという考えは捨て去り、J−PARCに対し大いに口出しをすべきだと思います。
遠慮していたら住民の安全・安心を守ることなどできません!!



J−PARCは職員の安全意識の欠如、ヒューマンエラーが5月の放射能漏えい事故を引き起こしました。

深く反省し、対策もとり、マニュアルも整備したので、運転再開をなどと言っている一方で、このありさまです。

私はJ−PARCに「運転再開」などという4文字を口にするのは100年早いと言いたいです。

こんな調子で運転再開したら、間違いなく再び事故やトラブルが起こることでしょう。



原子力規制委員会の委員の皆様
文部科学省の管轄部署の皆様
橋本昌・茨城県知事
山田修・東海村長
茨城県原子力安全対策委員会の委員の皆様
茨城県原子力安全対策課の皆様
東海村原子力安全対策課の皆様

このようなJ−PARCに運転再開などさせてしまって良いのでしょうか?
徹底した運転管理体制ができていない中、運転再開させてしまって良いのでしょうか?

このような状況で、地元住民の皆さまの安全、安心を本当に守ることができるのでしょうか???


これだけ指摘をしても、運転再開を行政は認めるというのであれば、
行政は、運転再開の許可を出した責任をどこが負うのか、明確に国民の前に示すべきです。
責任のなすりつけあいは絶対に許されません!!!



posted by 古性隆 at 00:00 | Comment(16) | J-PARC 放射能漏洩事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
古性さん、すげえ!
古性さんこそ、茨城県原子力安全対策委員会の委員になるべき人だ!
いや違うな。
古性さんこそ、原子力規制委員会の委員になるべき人だ!

ここまで理路整然と指摘できる古性さんを尊敬している!
Posted by 東海村民 at 2013年12月17日 00:43
正直、これが問題なのかどうかわかりません。

もし、タイベックスーツにマスクを装着することが必須とされているのならば、違反と言えると思います。
しかし、この場所の規定が白衣のように見える薄い黄色の実験着の着用以上、というような規定ならば、それ以上の装着をしている分には問題にならないような気がします。
#白衣のような着衣は作業性が低いから、作業者は別の服装、なのですかねー。想像ですが。
結局、この場に最低限必要とされる装備の基準がわからないと、それが違反なのか規定の範囲内なのかが分からないように思います。

素人考えかもしれませんが、本当に問題なのかどうか、この記事だけでは判断できません。
Posted by at 2013年12月17日 01:12
放射性物質が漏れ出すかもしれないから慎重に確認作業を進めると住民には説明しておきながらこのざまですか。

これがJ-PARCなんですね。

運転再開なんて不可ですよ。

Posted by 村松 at 2013年12月17日 08:24
結局J-PARCの安全意識ってこんなものなのでしょう。
運転再開を口にするなんて1万年早いわ。

それにしても古性さんのところには様々な情報が届いているんですね。
J-PARCについて不安や疑問に思っている人がどれだけたくさんいるのかを表しているんだと思います。


Posted by 照沼 at 2013年12月17日 08:34
東日本大震災でJ-PARCの加速器トンネルに亀裂が入り地下水が流れ込みました。こんな状況だったにもかかわらず止水材で地下水の流れ込みを止めただけで運転再開したJ-PARCをどう思いますか?これで安全な施設だと言えるのですか?http://youtu.be/7-yz4ck6yro
Posted by 主婦(東海) at 2013年12月17日 10:04
古性さん、
小馬鹿にしたようなコメントはいちいち公開する必要ないですよ。
ブログの内容を読めば重大な問題が潜んでいることわかるじゃないですか。
問題の本質を見ようとしない人のコメントは公表する必要ないと思いますよ。
Posted by at 2013年12月17日 01:12は素人のふりをしたJ-PARCに関係した人なんでしょ。
痛いところをつかれたから必死なんだろうなと哀れな感じさえします。

Posted by 原研前 at 2013年12月17日 10:53
昨夜J−PARCは、多くの住民の反対を無視して
とうとう再稼働に踏み切りました。
暴挙としか言いようがありません。
住民の十分な理解が得られないと再稼働は許されないなどと
何度も言いながら、結局それは非難を回避するための
まやかしの低姿勢に過ぎなかったことが明らかになりました。
メンテナンスの一環などと言ってますが、
作業者が加速器のすぐ横で作業しながらビームを出してるのでしょうか?
ビームを出す以上、放射線発生装置を動かすのですから
人が入ってメンテナンスなどはできません。
メンテナンスとビームを出すのとは全く別物です。
メンテナンスの一環としてビームを出すなどと言う虚偽は有り得ません。
数多くの住民が再稼働に反対しています。
J−PARCは遂に住民の反対を踏み躙り、再稼働に踏み切りました。
決して許せる所業ではありません。

From: J-PARC ZLOG <zlog@jkjblade03.j-parc.jp>
Reply-to: zlog@jkjblade03.j-parc.jp
To: jparc-acc@ml.j-parc.jp
Cc: noboru.yamamoto@j-parc.jp
Date: 16 December 2013 22:57
Subject: [jparc-acc:00361] Study Summary

BEAM STUDY SUMMARY(Dec. 16 ,2013 20:00 - 22:30)
-----------------------------------------------
1. LINAC Beam
Peak Current: 5 mA, Pulse Width: 0.1 msec,
Repetition: 1 Hz/2.5 Hz, Pulse Chopping Width:- sec

2. LINAC : Energy 3 MeV, Dump 0-deg, Peak Current 5 mA,
Pulse Width 0.1 m, Repetition 1 Hz/2.5 Hz
(1) LEBT tuning (completed)

3. Trouble
None
===============
Web page : http://www.cont.j-parc.jp/cont/accsts/li/LinacStudySummary.html
Posted by 暴挙 at 2013年12月17日 11:40
県原子力安全対策委員会は何のためにあるのか疑問ですね。

県の立入調査は事業者が見て良いとした部分だけしか見れないわけです。
報告書は事業者が作成したものです。
これらから安全かどうか検討したら、安全だとなるの当然じゃないですか。
報告書にここが問題だなんて書いてありっこないし、見られては困る部分は立入調査させなければそれですんでしまうのですから、結論「安全」となるのが当たり前です。

どこに問題があるかを委員会独自の視線でチェックしなければ、委員会の意味が無いのではありませんか?




Posted by 茨城県原子力安全対策委員会は失格 at 2013年12月17日 11:46
金標的が破壊されて放射線量が高いと住民説明会で説明していましたよね。
それなのにこれですものね。
呆れて笑いしか出てきませんよ。

暴挙さんのコメントでは、昨夜、ついにJ-PARCが再稼働に踏み切ったと。
こんな低レベルの安全意識しか持っていないJ-PARCを再開させてしまって、万が一のときにどこが責任を負うのでしょう。

Posted by 新川下流 at 2013年12月17日 12:36
J-PARCは住民との約束を破ったってことね。
住民の十分な理解を得ることを放棄し、暴走したということね。
こんなことだから原子力の世界は信用できないのよ。
村としてサイエンス構想を掲げているけど、こんな信用できないJ-PARCを中心に置いた構想を村は進めて問題ないと考えているのでしょうか。
山田村長の見解を聞きたいわ。
村長自身コメントつけてきたらすごいけど、そんなことないでしょうね。
Posted by 子育て中(村民) at 2013年12月17日 13:04
何を今更と言う気がします。
事故直後の立入の時でさえ何も羽織らず普通の格好で、マスクもせずに入っていたのに騒がず(?)に半年経って線量下がっているであろう今の時期になって騒いでいるんですか?委員会含めて皆そんな程度の人なんですよ。




Posted by at 2013年12月17日 13:19
Posted by at 2013年12月17日 13:19さんは事故直後からおかしいと思っていたのですね。
こういう方こそ県原子力安全対策委員会の委員にならないといつまで経っても安全意識が低いままで改善されないように思います。
Posted by at 2013年12月17日 13:19さんに委員になって欲しいです。

よくわからない点が1つあります。
金標的のところって線量いまだに高いんですよね?たしか説明会のときにそう言ってたと思います。
だから人間が近づけないのでファイバースコープみたいなので見るんだって言ってたと思うんですが、あの説明も出鱈目だったのでしょうか。
もしかしたら、そういう業者との関係で何かあって、放射線量低いので使う必要ないけど、わざわざファイバースコープ使ったってことなんでしょうか。

Posted by 東海 at 2013年12月17日 15:20
作業に直接、関与しないから実験着で立会しているのでしょうか。

自分が今まで従事した施設では、ビニールシートでハウスを作成して、クリーンエリアと汚染エリアを区切って作業していたので、立会の方が実験着でいることもありましたが、作業者と同等の装備を立会の方もしているケースが大半です。

写真を見る限り、タイベックの人はマスク作業ですね。
ハウス設置されていないのであれば、立会の方は、実験着でもマスク着用もしくはマスク携帯で無いと、万一の場合、当然内部被曝しますね。
マスク携帯していないように見えます。

過去の反省を生かすなら、過剰装備になってもおかしく無いと思うのですがね。
Posted by 村松北 at 2013年12月17日 20:24
Posted by at 2013年12月17日 13:19さん

おかしいと思ったら何故指摘しないのですか?

>委員会含めて皆そんな程度の人なんですよ。
そんな程度の人たちが管理しているから問題なんでしょ?
Posted by 白方 at 2013年12月17日 20:47
私もこれらの恰好が問題とは思いませんでした。
たしか黄色い白衣は、第一種管理区域に入域する時の恰好なので、最低限この恰好でOKだとは思います。
おそらく遮蔽体を撤去した後に空間占領を測って問題なかったのでしょう。

私はかなり前に書き込みをさせて頂きましたが、J-PARCの存在は肯定派です。
ただ今回のJ-PARCの対応にとてもガッカリしています。
最初は「住民の同意を得る!」と言っていたのに、それを無視して知らないうちに運転再開を宣言してしまったので・・・
どうやって住民の同意を得るのか注目していただけにとても残念。
個人的には、ちゃんと住民が納得するまでは運転再開して欲しくないですね。
(こんな状態だと、実験しにくるユーザーさんも冷たい目で地元の人に見られてかわいそう!)
Posted by 通りすがりのほにゃらららら at 2013年12月17日 22:04
東京新聞

金製標的に穴や溶けた跡 J―PARC調査結果

 放射性物質漏えい事故が起きた加速器実験施設「J―PARC」(茨城県東海村)を運営する日本原子力研究開発機構などは17日、想定以上の陽子ビームが当たり放射性物質を発生させた純金製の標的に、穴や溶けた跡があったとの調査結果を発表した。

 標的は縦横6ミリ、長さ66ミリで、直径1ミリの穴や側面の金が溶け出した複数の跡があった。標的を入れていた容器には蒸発後に固まった金の粉末が付着していたという。容器内には毎時約10ミリシーベルトの放射性物質が残っており、ファイバースコープを使用した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013121701002341.html
Posted by 金標的の穴 at 2013年12月17日 22:50
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