猪瀬都知事 就任から1年に12月18日 18時3分
東京都の猪瀬知事は、過去最多の430万票余りを獲得して都知事に就任してから18日でちょうど1年になります。
18日は午後0時半ごろ都庁に入りました。
報道陣の問いかけには答えず、硬い表情で庁内に入っていきました。
夕方には、就職活動に関するプロジェクトチームが提言をまとめ、猪瀬知事と面会する予定でしたが、「日程の都合が悪くなった」として急きょキャンセルになりました。
18日に都議会が百条委員会の設置を決めたことを受けて、都庁の幹部などと対応を協議しているものとみられています。
一方で、18日は猪瀬知事の新しい本が発売されました。
この本は、猪瀬知事が東京オリンピックとパラリンピックの招致に成功した経緯や舞台裏をまとめたもので、「勝ち抜く力」というタイトルがついています。
本の中で、猪瀬知事は招致活動をマラソンのレースに例え、「全体の流れを見ながらここぞというタイミングで最善の手を打つ。その積み重ねが勝利につながったと思う」などと記しています。
東京都庁の中にある書店には、猪瀬知事の著書を置いた専用のコーナーがあり、新しい本も午後、店頭に並べられました。
都庁を訪れた男性は、「こういう状況のなか、出版するのはタイミングが悪いと思います」と話していました。
また都庁で働く女性は、「応援していたので、本のタイトルのように勝ち抜いていってほしいです」と話していました。
一方で、みずからの資金問題を巡って先行きが不透明ななか、「勝ち抜く力」というタイトルで出版される本に「皮肉を感じる」と話す都庁職員もいました。
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