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【プロ野球】新ポスティング日米合意 競売から自由市場2013年12月18日 紙面から
失効していたポスティングシステムの新協定が17日、ようやく日米間で正式に合意された。米大リーグ機構(MLB)側は米国時間(以下米国の時間はすべて東部時間)16日、日本野球機構(NPB)側は日本時間17日をもって発効し、期限は3年間。 これまではメジャー球団が入札し、最高額をつけた1球団のみに独占交渉権が与えられる『競売』方式だったが、新協定は日本側の球団が譲渡金(リリース・フィー)を設定し、その金額を払う意志があれば複数球団でも交渉できる、いわば『自由市場』になったのが大きな変更点だ。 今オフのメジャー移籍を希望している楽天・田中を例にとると、具体的には以下のようになる。 (1)譲渡金を設定して通知まずは日本球団が商品(選手)に値段(譲渡金)をつけて市場に出すところから始まる。その譲渡金の上限は2000万ドル(約20億円)。楽天球団が「田中将大・2000万ドル」などと、NPB、MLBを通じてメジャー30球団に通達する。ポスティングの要請期間は11月1日から翌年2月1日までで、一度決めた譲渡金の金額は変えられない。 (2)交渉期限は30日譲渡金を支払う意志のあるメジャー各球団は、通知された翌日の午前8時から30日目の午後5時まで、当該選手と直接交渉する。交渉中の球団の名前や数、金額は公表されず、田中が楽天球団に告げる義務もない。 (3)分割払い1球団と合意に達したら、譲渡金の支払いに移る。譲渡金が1000万ドル以上なら18カ月以内に4回、1000万ドル未満なら12カ月以内に2回に分けて分割払いする(一括払いもOK)。楽天は最初の支払いを受領してから5日以内に、その選手を手放す。 (4)交渉決裂したら…30日以内に合意できなければ、田中は楽天に所属したままで、来年の11月1日まで、再びポスティング申請はできない。どのメジャー球団も譲渡金を支払う必要はない。 ◇ この日、楽天は田中と直接会談したが、ポスティングにかけるかどうかは決断しなかった。複数球団が条件提示するだけでも、従来の制度より交渉時間が長引く可能性は高く、米国が近くクリスマス休暇に入ることを考えると、数日以内に動きださなければ、2月半ばのキャンプインぎりぎりの移籍になってしまう。楽天は早い決断を迫られている。 (竹村和佳子) PR情報
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