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-スウェーデンの賃貸 持ち家事情-
賃貸住宅事情はスウェーデンの首都、ストックホルムの賃貸状況は特殊です。日本では部屋を借りるとなったら不動産会社に行けば条件に合わせて何軒か提案をしてくれますが、ストックホルムではすぐ入居できるような空き部屋はなく、希望の賃貸物件に申し込みを入れてから何年も、時には十年以上も待つのが普通というのですのようなのです。日本のように短期間で家探しをするのはほとんど不可能で、気長に待つしかないのだそう。なかなか見つからないので、賃貸物件を求めて新聞広告を出す人もいるそうです。
留学生や短期滞在者向けには、セカンドハンドとよばれる賃貸物件もあります。これはいわゆる又貸しで、賃貸居住者が別の第三者に貸し出しているケースです。上述したように、希望の物件に入居するまでとても長い時間がかかるため、いったん入居するとなかなか手放さない人が多く、もしも一時的な仕事や事情でストックホルムを離れる場合には、所有したまま貸し出すケースが多いそうです。こうしたセカンドハンド物件は、通常の賃貸物件よりも割高になります。
スウェーデンでの持ち家率は42%。この数値だけを見るととくに高くありませんが、どうやら世代によって持ち家率がかなり変わってくるようです。スウェーデンでは子供が独り立ちをした後、老後に向かって徐々に住まいをコンパクトにしていくのが主流。子育て世代で家を買い、高齢になると集合住宅に住み替えをして、家を手放してしまうケースが多いのです。55歳以上の方を対象とした調査では、年齢が上がるごとに持ち家率が減り、賃貸の割合が増えるという結果が出ています。
SABOによると、スウェーデン人は一生のうちに平均して10~11回の引っ越しをするそうです。高校を卒業した後、19歳から23歳にかけて大学や仕事に合わせて都市近郊へと移住し、24~28歳ではさらに大都市へと集中、30代になると子供のいる家庭は郊外へと移り、そして子供が巣立った後は集合住宅や賃貸物件へ住み替えるというのが大きな流れのようです。
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