体操女子ロンドン五輪代表の田中理恵(26=日体大教)が現役を引退することが16日、明らかになった。2012年11月に現役続行会見を行ったものの、関係者によると本人のモチベーションはすでに1年以上前から切れていたという。そんな美女アスリートの去就をめぐってファンの議論は早くも沸騰。「いよいよ芸能界入りか?」とおなじみの反応から「結婚じゃないのか?」という推測まで、あれこれ取りざたされている。だが、どうやらそのどちらでもないらしい。田中が目指すもの、それは日本体育大学教授だからだ――。
日本体操協会によると、今月初めに田中から「引退する。19日に会見を行う」旨の報告を受けたという。ただ、具体的な理由についての言及はなく「会見で本人の口から明かされるのでは?」とは同協会幹部。ロンドン五輪女子代表監督だった塚原千恵子氏(66)は「2015年に(田中の地元の)和歌山県で国体があるので、そこまで続けるものと思っていました。ただ、ずっと腰痛と股関節痛を抱えていたので、現役は難しかったのかもしれません」と理解を示した。
ただ、引退といってもすでに競技から離れ、事実上の引退状態が続いている。最近はイベント出演の方が多く、14日にはタレント藤井リナ(29)とウエディングドレス姿で登場したばかりだ。
日体大関係者が言う。
「田中は12年11月に現役続行会見を行いましたが、その直後、親しい関係者に『本当はやるつもりはないんです』と話している。確かに現役を宣言したのに練習していないんです。体操は3日練習しないと感覚を失うのに、ほとんどやってないということは、モチベーションは切れていたということでしょう」
現役続行宣言せざるを得なかったのは、日体大や協会の手前、自分が広告塔としての役割を果たしたかったからだとみられる。だが、いつまでも現役を名乗るのには無理がある。会見から1年たったこともあり、「もういいのではないかと思ったのでは?」と同大関係者は指摘する。
そこで問題となるのが今後の去就だ。田中は美女アスリートの代名詞のような存在だけにネット上は沸騰。まず散々言われる芸能界入りだが、可能性は極めて薄い。
体操関係者の話。
「理恵が芸能界に興味を持っているのは確か。でも、本格的にやるつもりはない。なぜかというと『芸能界でやっていく自信がなく、怖い』んだって。もし本当に芸能界入りしたいなら、東京五輪招致活動の前に事務所に入っているはずでしょ? 本人は体操界に身を置きながら、オファーが来ればイベントに出演するというスタンスですよ」
そして、もう一つ。結婚も取りざたされているが、これも可能性は低そうだ。
「結婚はないよ。というより、彼氏の存在すら聞いたことない…。体操界は狭いムラ社会だから交際し始めると必ず耳に入るけど、田中はないね。もちろん、プライベートすべてを把握しているわけではないが、田中の関係者からも『引退の理由は結婚ではない』と聞いた」(同関係者)
では、どうするつもりなのか。実は…田中は日体大の教授を目指しているという話が浮上している。
「田中は今年4月に新設された児童スポーツ教育学部で教員をしていますが、教えるだけではなく、研究を始めている。もう田中専用の机だってある」(前出の日体大関係者)
田中は幼児期の体づくりが、スポーツ界全体の底上げになり、ひいては体操の発展につながると考えているという。
体操界を盛り上げた田中。これからは“田中教授”としてスポーツ界を盛り上げていくのかもしれない。
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