黒子のバスケ脅迫動機は「バスケ漫画」の執心か
2013年12月18日 11時00分
異常な行動は、やはりバスケ漫画への執心が原因か。人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる連続脅迫事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された大阪市の派遣社員渡辺博史容疑者(36)が「脅迫文に指紋が付かないように、細心の注意を払っていた」と供述していることが16日、警視庁への取材で分かった。
昨年10月以降に「500通くらい脅迫文を送った」と話し、そのうち捜査1課が把握している約400通は、東京のほか、さいたま、静岡、名古屋、神戸、福岡などの16か所の郵便局から投函されていた。同課は渡辺容疑者が自分に捜査が及ばないようかく乱を狙ったとみている。
作者の藤巻忠俊氏と面識はなく、漫画で成功したことにやっかみがあったという。
犯罪心理学者の北芝健氏によると、嫉妬にしては常軌を逸した行動のウラに、やはりバスケットがあるという。「成功者といわれる人が多数いる中で『黒子のバスケ』が狙われたのはバスケットが琴線に触れたからでしょう」と分析した。
「たとえば好きなバスケット漫画があって、それを汚されたと思った。実際に選手だった。あるいは単に学校のバスケットの授業でヒーローになったことがある。そういう経験が、あったのでしょう。ファクターとしてバスケットは欠かせない」と、バスケの存在が渡辺容疑者の犯行のキッカケになったと指摘した。
また、渡辺容疑者の“成功者へのやっかみ”という点について「昔の36歳というのは終身雇用で働いていて、子供もいるような責任感の強くなる年齢だった。今回は、まるでティーンエージャーのような嫉妬」と北芝氏。
巧妙な手口の割に短絡的な動機だ。模倣犯が出る可能性もある事件だけに、全容の解明が急がれる。
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