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中国を念頭 米が東南アジア支援へ12月16日 22時59分
ベトナムを訪れているケリー国務長官は、中国が海洋進出を活発化させていることを念頭に、ベトナムを含む東南アジアの国々に対して高速巡視船などを供与するとして新たに3250万ドル(日本円で33億4000万円余り)の支援を行うと発表しました。
アメリカのケリー国務長官は16日、首都ハノイでミン副首相兼外相と会談し、そのあと記者会見しました。
この中でケリー国務長官は、中国が東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定し、さらに東南アジアに面した南シナ海にも防空識別圏を設定する構えを見せていることを念頭に、「きょうの会談でも深い憂慮を表明した。中国は南シナ海に識別圏を設定するべきではないし、このような一方的な行動を控えるべきだ」と述べ、中国を強くけん制しました。
そのうえで「南シナ海の平和と安定は、われわれにとって最優先事項だ」と述べ、ベトナムを含む東南アジアの国々に対し、海洋の監視や警戒強化のため高速巡視船などを供与するとして、新たに3250万ドル(日本円で33億4000万円余り)の支援を行うと発表しました。
一方で、ケリー国務長官は「中国と日本の間の緊張を高める一連の動きを強く懸念しており、外交面での交渉を一層進めるよう呼びかけている」とも述べ、日中関係が話し合いにより改善に向かうことを望んでいるという姿勢を強調しました。
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