奈良市立二名中学校で11月30日、腰をかける部分の板を外すと煮炊き用のかまどになる「かまどベンチ」の火入れ式があった。
校区の住民でつくる地域教育協議会(大木博会長)が昨年、和歌山県のかまどベンチを視察し、導入を提案。ボランティア部の生徒が約2カ月かけて耐火れんがを積んだ。
この日は協議会メンバーを中心に、部活動で登校した生徒も加わり、初めて火を入れた。大鍋二つで150人分の豚汁を調理しながら「今日は借り物だけど、鍋も備えておいた方がいいね」「雨水をためる施設も」などの声も。生徒会長の米田和音(まいた・かのん)さん(2年)は「万が一、災害が起きた時には、自分たちが率先して炊き出しにあたりたい」。今後、2基目を築く。