閑話二つ目です。
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次章に入るにあたり、章とサブタイトルを一部変更しました。
ソフィア=ウィスは、若いエルフである。
丁度百年をエルフの森で過ごし、やっと肉体的な成人を迎えたばかりだ。
そんな若いソフィアが、わざわざ俗世に出たのには訳があった。
今の自分は、エルフの森での生活しか知らない。
アルフォンスに出会って、ソフィアの世界は広がった。
しかし、ソフィアが思う知ると言う事には、まだまだ程遠い。
世界は広いと言う事が分かったに過ぎない。
五大国を中心として、アルフォンスと一緒に各地を周り、世界を知らなければ。
ソフィアは、フードの奥で見るもの全てにその大きな翡翠色の瞳をキラキラさせていた。
国を跨ぎ、辿り着いたギルド支部。入ってすぐの情報掲示板から目を外し、窓口を見る。
ソフィアは何となく、ギルドの窓口に座る男性を見た。
他のギルドでは、大体女性が座っていた気がする。
宿の手配を済ませたアルフォンスが入って来たので、ソフィアはその男性の事を忘れた。
次に会ったのは、ゴブリン駆除の依頼を済ませた後だった。
彼はノアと言う名で、ソフィアがエルフだと知っても驚かなかった。
エルフの顔が、人族にとってはとても美しく映ると、最近になってやっと自覚した。
フードも周りにすすめられて被っていたが、そうしていた方が周囲を混乱させないとやっと分かった。
しかし挨拶するのに、顔を見せないのは失礼だとソフィアは思っている。
フードを下ろすと、薄い金の髪が溢れる。
ノアはソフィアの顔を見ても、顔色ひとつ変えなかった。
それがごく自然で、ソフィアはノアに興味を覚えた。
ハーフエルフの知り合いがいるとノアが言っていた。その人物に心当たりはあったが、それだけが理由だろうか?
査定が終わり、アルフォンスとノアが話しをしているのをぼんやり見ていたが、いつの間にか周りが騒がしい。
二人の冒険者が、ノア達にどう聞いても理不尽な事を言っている。
声を掛けようとしたが、アルフォンスに止められた。
彼らの問題だと。
ソフィアはぐっと我慢した。ノア達の仕事は間違いがなく丁寧だ。
だからノアは堂々としている。第三者が口を挟むのは違うと、人族の事に疎いソフィアでも分かった。
胸元を掴まれたノアから、微かな魔力が瞬く 。小さな光の衝撃で、ノアを掴んでいた男が後退りした。
その時、ソフィアは魔力以外の力を感じた。何かがノアの周りを巡っている。
アルフォンスには風にしか思えなかったようだが、ソフィアのサモナーとしての血が、違うと言っている。
召喚士の才能があったソフィアは、種族の特性もあり、妖精と相性が良かった。特に木の妖精を操り、共に戦う事ができた。
今のは、彼らを召喚する時の気配に似ている。
ソフィアは益々、ノアへの興味が増していくのを感じた。
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