以前からちょくちょく記事にしてきた「Windows8.1で外付けHDDが一定時間後スリープ状態になってしまう現象」について、もしかしたら不具合が解消したかもしれないのでここにその方法を書いてみます。
コメントでいただいたURLに記載されていた方法です。本当にありがとうございます。
前回の苦難とかは以下のページで書いています。
○ブログ内リンク:[Windows8.1] 外付けHDDがスリープに移行してしまう現象(未解決)
解決方法
以下のURLを教えていただきました。
○Help! After installing Windows 8.1, my USB drive disappears or file transfers stop unexpectedly... - Microsoft Windows USB Core Team Blog - Site Home - MSDN Blogs
http://blogs.msdn.com/b/usbcoreblog/archive/2013/11/01/help-after-installing-windows-8-1-my-usb-drive-disappears-or-file-transfers-stop-unexpectedly-r-a-post-title.aspx
これをそのまま真似てみましょう。
レジストリ領域は、Windowsにとって非常に大切な領域です。無闇に値を変更したり削除したりすると最悪パソコンが起動しなくなります。バックアップはしっかり取った上で慎重に操作してください。不具合がでても当ブログは責任を負えません。
○ブログ内リンク:ソフトウェア情報の格納領域「レジストリ」について
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USBで問題の外付けHDDを接続します。
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デバイスマネージャーを起動し、問題のHDDを見つけます。
「ディスク ドライブ」から外付けHDDを見つけて選択状態にします。 -
デバイスマネージャーの表示方法を変更します。上のメニューから[表示]→[デバイス(接続別)]を選びます。
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接続別にすることで問題となる「USB 大容量記憶装置」が分かるので、「USB 大容量記憶装置」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
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[詳細]タブを開き、「プロパティ」を「ハードウェア ID」にします。
この時、画像赤枠の部分("VID_"と "PID_"に続く英数字)をメモしてください。
この場合は「041100A2」となります。※デバイスによって数値が異なりますので、個別でしっかり調べてください。
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レジストリエディタを開きます。
以下の場所にアクセスします。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\usbstor
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「usbstor」以下に新しいキーを作成します。「usbstor」を右クリックして「新規」→「キー」を選択し、新しいキーを作成します。キーの名前は、先ほどメモした英数字を入力してください。順番はVID→PIDです。先ほどの例でいけば「041100A2」になります。
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新しく作成したキーの中に新しくサブキーを作成します。右クリックし「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択して新しいレジストリサブキーを作成します。キー名は「DeviceHackFlags」として、値を16進数で「400」としてください。
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追加と変更が完了したら、F5キーを押して変更を反映させます。
外付けHDDですが、一度取り外してから再度接続するとうまく反映されるようです。
これで一定時間経ってもスリープへ移行しなければ成功です。
うまくいってる感じ
今のところこれで何とかスリープに移行せずにうまくいっているようです。
一定時間経ってもスリープには移行しません。なんとか解決できたようです。
この値が何を意味しているのかはまだ良くわかってないのですが、とりあえず直った方法ということで早速記事にしてみました。同じ問題で困っている方がいましたらぜひお試しください。
その他の不具合 - 2013年11月25日追加
私のところではこれ以上の不具合は現在ありませんが、多くの方がWindows8.1にした際の不具合をネット上へ公開してくれています。いくつかその不具合と解決法らしきものを以下に挙げてみますので参考にどうぞ。
USBによる充電の不具合
Windows8.1からUSBに関わる仕様を変更しているため、主にソニー製の製品を中心にUSBによる充電がうまくいかない不具合が報告されています。公式のサポートページがありますので困っている場合は一度お読みになってみてください。
○「Windows 8.1」を搭載したPCでのUSB充電についてのお知らせ - ソニー
http://www.sony.jp/support/info/sinfo131011.html
SecureBootの仕様大幅
SecureBoot(セキュアブート)とは、簡単に言うとプログラムの実行には「安全なプログラムだよ」と承認された「デジタル署名」を持つものしか実行しないという機能を指します。読み込まれるオペレーティングシステム(OS)も含めて、各プログラムに有効な署名があることを確認し、著名を持っいれば実行されます。
Windows8.1では、このSecureBootの仕様が変更され「常駐プログラム」にもデジタル著名が必要になりました。これにより、Windows8.1のセキュリティが強化されていますが、今まで著名がなかった古いプログラムなどが正常に動作しない不具合が発生しています。
再インストールすることで正常に動作することもあるようですが、いくつかはどうやっても動かないソフトもでてきそうです。
○セキュア ブートの概要
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh824987.aspx
外付けHDDでファイルが消える現象
Windows8.1とその他のOS(Win8.1同士でも起こる模様)で共同して使用している外付けHDDの中のデータが忽然と消えてしまうというトンデモ不具合です。基本的にWindows8.1の「高速スタートアップ」が問題となっているようで、これを切ることで解消できるみたいです。無効化方法は下記の記事をどうぞ。
ブログ内リンク:Windows 8で実装された「高速スタートアップ」とはどんな機能か解説
特にこれから何もしていなければ高速スタートアップの無効でなんとかなるようですが、ここからアクセスできなくなった外付けHDDに対して「ディスクのフォーマット」や「チェックディスク」を実行してしまうと本当にデータの救出が難しくなります。
スキルがないと基本的に諦めるという方向になりそうですが、そこそこパソコンに詳しい方で環境が揃っていると、下記の方法で回復できる場合があるようです。この記事のコメントにて宣伝をお願いされましたので掲載してみました。困っている方は一度お試しになってください。
○Windows8と他のOSで共用している外付けHDDでファイルが消える現象......(補足3)......ファイルが回復できる場合ありという記事を発見!!! - 自作PCの道楽
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20131124/1385244532
Comments [10]
ushiさん
今年10月20日「Windows8.1にアップデートするまでの苦労と対処法」 でお世話になりましたushiです。
結局Windows8.1対応のはずの外付USB「HD-PNTU3-C」に交換していただいたのですが、症状はかわらずでした。
そこで、上記の方法を試したところ、途中で切れることなく動いています!
ありがとうございました。
管理人さんから ushiさんへの返信
解決したようで何よりです。
レジストリの変更で症状が無くなったところをみると、何かしらOSの機能が邪魔していた
ということになると思うのですが、「DeviceHackFlags」が一体何のキーなのかまだよく分かってないので
本当の意味で解決にはなってないのですが、お役に立てて良かったです。
ただ、よくわかならいキーを弄っているので何かしら別の不具合が出てしまうかもしれません。
そのときは申し訳ございませんが、コメント等でお知らせいただければ幸いです。
ushiさんから 管理人さんへの返信
管理人さん、こんばんは。
追加のご報告です。実は外付けHDDへの給電は途切れていない状態でしたが、
最初にHDDを取り付けた際にはあった、ログイン後のログインが完了したというメッセージと確認音がありませんでした。
私はWindows8proのときは、StartmenuXを使用していたのですが、Windows8.1proにアップデートしたところ、うまく動作しなく
なったので、代わりにStartmenu8(ver1.3)をインストールして使っていました。
このソフトにしたところ、デスクトップに自動で移動後に最初に開いたウィンドウが勝手に閉じられるバグがあり、対処策を
探したところ、次のQ&Aを見つけてNo4の回答の対処策をやってみました。【Startmenu8(ver1.3)はアンインストール】
http://questionbox.jp.msn.com/qa8260267.html
すると、起動時間が大幅に短縮され、かつ最初のころの「ログイン後のメッセージ」と確認音がするようになりました。
一つにはStartmenu8が悪さをしていたようです。
もしお使いであれば、アンインストールをお勧めします。
管理人さんから ushiさんへの返信
ご報告有り難うございます。
UIハック系のソフトはアップデートで不具合でそうですね。
私もWin8のスタート画面の壁紙などを変更するため「ModernUIStartScreen」というソフトを導入していましたが、こういったソフトをインストールしたままWin8.1へアップデートするのは危険と判断したためアンインストールしてからアップデートしました。Win8.1では細かい壁紙設定もできるようになったので標準の機能のみで運用しています。
私は何だかんだWin8.1気に入ってますし、スタートメニューに関してはもう慣れましたのでStartmenu8のようなソフトはインストールしていません。お気遣いありがとうございます。Win8発売当時はこれ系のソフトも使っていたのですが、使っていたら不具合続出だったので数日でやめました(笑
色々話を聞いていると、各所で言われている通りWin8.1はクリーンインストールが不具合無くアップデートできる唯一の手段のようですね・・・
jyamira1さん
ご無沙汰しています。先日はありがとうございました。
困っている人が結構いるみたいですので(検索の上位に出てくるようにしたいため)よろしければ宣伝をお願いします。
Windows8と他のOSで共用している外付けHDDでファイルが消える現象……(補足3)……ファイルが回復できる場合ありという記事を発見!!!
http://d.hatena.ne.jp/jyamira1/20131124/1385244532
管理人さんから jyamira1さんへの返信
先日はリンクありがとうございました。
この記事の最後の部分にて記事を追記する形で載せてみました。
当環境ではこれに関する不具合がなく、別記事にするほどのネタを収集できないので
申し訳ないですがこんな形で掲載させていただきました。
今後とも宜しお願いしますね。
素人ですが…。さん
前のエントリーで丁寧な対応をしていただきありがとうございました。
アクティブ化の問題は下記方法を参考にさせて頂き解決いたしました。
http://yurayura1009.blog61.fc2.com/blog-entry-2430.html
「Windows8.1で外付けHDDが一定時間後スリープ状態になってしまう現象」ついては、
基本的にはこちらを参考にして問題は解決できたのですが、一部の作業動作が同じ方法でできませんでした。
私の環境が、Windows7→8→8.1のアップグレード対応でデスクトップだからなのか?
理由は分かりませんが…。
でも、こちらを参考に解決出来たのでお礼を申し上げます。
管理人さんから 素人ですが…。さんへの返信
解決できたようで何よりです。
私のパソコンもデスクトップでWindows7→8→8.1と歩んできたものですね。
ただ、最後のWindows8.1はほぼクリーンインストール状態でしたが・・・
Windows8.1はクリーンインストールだとそこまで不具合も多くないようですが、
中々そこまでやる人は少ないでしょうね~
samejimaさん
こんにちは。
8.1にアップデートしてからUSB、特に2.0の読み込みが非常に遅くなってしまい(参照で開くのも、何かを保存するために開くにも)困っていたところ、当記事に辿り着きました。
私は上記の方法が自分の状況と少し違ったようなのでまだ使っていないのですが、別記事に電源オプションからパフォーマンス重視の設定にすれば改善されるというのがありましたので、そちらを使っています。
フリーズとスリープでは状況が違うのかもしれませんが、解決の糸口にはなりましたのでお礼とご報告をさせて頂きました。
管理人さんから samejimaさんへの返信
解決の糸口になっただけでもうれしいです。
今回のWinodws8.1ではUSBの仕様が大幅に変更されているので、その影響かもしれませんね。
スリープ状態になってしまった外付けHDDから起動しているソフトをほったらかしにしてもアイドル状態と判断してスリープしてしまったんですよね。で、操作を再開するとスピンアップを開始するのですが、回転し切るまではアクセスできないので少しフリーズするという機械にやさしくない不具合だったので躍起になって解決策を調べてました。
今は大丈夫ですが、MS公式から何か報告があると嬉しいなとは思います。
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