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【大リーグ】

ヤンキースより本気!? 田中争奪戦 カブスとマリナーズも“本命”浮上

2013年12月18日 紙面から

 ヤンキースよりも本気!? 日米で新移籍制度が締結され、カブスとマリナーズが全力で田中将大投手(25)の獲得に向かう。16日に両球団の地元複数メディアが報じた。カブスのフロント陣を指揮するエプスタイン編成部長は楽天とのパイプもあり、田中を獲得できれば藤川球児投手(33)と夢のリレーが実現。マリナーズは獲得資金に余裕があり、一日の長あり。岩隈久志投手(32)との“楽天コンビ”再結成がメジャーで見られるかも!?

 これまで田中獲得レースの先頭を走るのはヤンキースと伝えられてきたが、カブスとマリナーズも本気だ。入札額の上限が2000万ドル(約20億円)となり、参戦ハードルが低くなった新制度。楽天が今オフのメジャー挑戦を容認した場合、両球団が復活の切り札にマー君獲得に全力を傾ける。

 カ軍の地元放送局CSNシカゴ(電子版)によれば、エプスタイン編成部長は「他球団と同様に、計画実行に全力を尽くす」と明言した。同部長はレッドソックスのGM職をいったん退いた2005年11月に、楽天の首脳と会談。「日本で働くか、チームのコンサルタントをする気はないか」とリクルートされた経緯があり、楽天とパイプがあるのも強みだ。

 また、地元放送局ESPNシカゴ(同)は「若返りを望むエプスタイン編成部長の希望に、田中は完璧にフィットする」と報じ、ホイヤーGMも「十分に調査してきた。田中の入札に参加する」と意気込みを語った。

 マリナーズも負けていない。地元紙シアトルタイムズ(同)は「マ軍が入札に参加するのは、ほぼ確実だ」と報じ、地元放送局CBSシアトル(同)も「マ軍の唯一の選択肢は、田中を獲得するために小切手帳を用意することだ」と後押しした。同局によれば、強みは資金力。マ軍は地元放送局との契約交渉が進み、近い将来に莫大(ばくだい)な放映権料を得る見込みで、これを獲得資金に充てられるという。

 CBSシアトルは、具体的な田中の獲得資金も予想した。入札上限額の2000万ドルに加え、契約は5〜6年総額7000万ドル。計9000万ドルになるが、「それでも、FA市場に残っている他のどの投手よりも分がある投資だ」と評価した。

 上限額の2000万ドルを入札するチーム数について、CSNシカゴは「最低10球団、多くて25球団。全30球団の可能性も」と予想。カ軍なら藤川との最強リレー、マ軍なら、岩隈との楽天コンビ再結成。いずれにしろ夢が広がるが、果たしてメジャー挑戦は許されるのか−。

 カ軍とマ軍だけでなく、メジャー全30球団が楽天の決断を心待ちにしている。

 

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