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【グラニュース】


グランパス初の高校生Jリーガー

2013年12月18日 紙面から

 チーム史上初の高校生Jリーガーの誕生だ。名古屋グランパスは来季の新入団選手として、下部組織のグランパスU−18に所属するFW杉森考起(16)と仮契約した。10月のU−17ワールドカップ(W杯)に日本代表として出場した高校1年生。小学生時代から将来を嘱望されて育った才能の塊が、世代交代を進める新生グランパスの新たな象徴となる。

 スーパー高校生がグランパスに新たな歴史を刻んだ。小学6年時に全国大会で得点王と優勝のダブルタイトルを獲得。以来、“金の卵”としてクラブの期待を浴びてきた杉森が、16歳の若さでいよいよプロへ飛び立つ。

 グランパスでは過去に本田圭佑(CSKAモスクワ)が星稜高在学中に特別指定選手としてプレーした例はあるが、プロ契約を結んだ高校生が所属したことはない。初の高校生Jリーガーだ。

 繊細なボールタッチを備えた天才肌のアタッカー。1学年上の世代が主力となったU−17W杯に飛び級で招集された事実が非凡な能力を物語る。細身の体がプロ仕様に鍛えられれば、世界に通用する存在となる可能性を秘める。

 傑出した才能はすでに海外からも注目されている。今春にはU−16代表でフランスへ遠征。その際のパフォーマンスにモンペリエ(仏1部リーグ)がほれ込み、後に練習参加のオファーが届いた。プロ契約には海外からの青田買いを阻止するという目的もある。

 ポジションはFWに加え、トップ下やサイドもこなせる。高い技術に裏打ちされた柔軟性も強み。グランパスではDF田中隼と石櫃の退団で手薄となった右サイドバックで起用される選択肢もありそうだ。

 杉森はU−17W杯から帰国後、「タマ際やスピード感で世界との差を感じた。一日一日を大切に、将来はフル代表にも選ばれるように成長したい」と向上心をあらわにした。20年東京五輪では中心選手となるべき逸材。西野朗新監督のもと再出発するグランパスに、高校生が新風を吹き込む。 (木村尚公)

 【杉森考起(すぎもり・こうき)】 1997(平成9)年4月5日、愛知県春日井市出身の16歳。170センチ、58キロ。テクニックとスピードを兼ね備えた万能FW。4歳でサッカーを始め、小3でグランパスの下部組織へ。小6時の全日本少年サッカー大会では9試合17得点でチームを日本一へ導いた。今年10月にはU−17W杯に出場。全4試合のうち3試合で先発した。中京大中京高に在籍。好きな選手はイニエスタ(バルセロナ)。

 

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