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経済
公衆電話、値上げします 市内通話20年ぶり 10円60秒が57.5秒に
2013.12.17 08:10
[情報通信]
NTTは平成26年4月からの消費税率引き上げに対応し、公衆電話の通話料金を値上げする方針を固めた。現在10円で1分の市内(区域内)通話時間を10円で57.5秒に短縮し、実質値上げする。市外(区域外)通話時間も0.5~2.5秒短縮する。市内通話の値上げは平成6年4月以来20年ぶり。来年1月にも、NTT東日本とNTT西日本がそれぞれ総務省に料金改定を届け出る。
NTTは公衆電話の市内通話料金を、5年10月に3分10円から1分30秒10円に、6年4月に1分10円に値上げした。しかし9年4月の前回の消費税増税の際には、一部の区分を除き市外通話を0.5~3秒短縮する一方、市内通話料金は据え置いていた。
NTT東日本と西日本によると国内の公衆電話事業は赤字が続いており、来年4月の8%への消費税率引き上げ時には市内通話も増税分を転嫁せざるをえないと判断したとみられる。NTTの鵜浦博夫社長は消費税対応について、1円単位の値上げは設備改修などの面から困難とし、通話時間の見直しを示唆していた。
公衆電話の設置台数はピークだった昭和60年の約93万4900台から、今年3月末には4分の1以下の約21万400台に減少。携帯電話の普及で利用者は減っているが、災害時利用などで一定の役割を担っている。
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