関西ニュース

【提訴】過労自殺したJR社員遺族 役員に損害賠償請求

12/17 19:30

JR西日本の元社員の自殺は「過労が原因」として、遺族が当時の役員を相手取り、損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴えによりますと、JR西日本で信号など安全装置の整備を担当していた男性社員は、去年10月に自殺しました。去年9月の時間外労働が160時間を超え、尼崎労働基準監督署は「過労自殺」を認定しています。男性の遺族は、「適正な労働時間の管理を怠った」などとして、JR西日本の当時の役員らに、およそ2億円の損害賠償を求めています。遺族は会見で、「息子がなぜ亡くなったのか解明したい。労務管理に関して、責任ある立場の人の意見をすべて聞きたい」と訴えました。遺族は9月に会社を相手に訴えを起こしていますが、今回、役員個人の責任を問うことで、長時間労働の実態を明らかにしたいとしています。

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