中国新疆ウイグル自治区ウルムチのウイグル族が多い地区で、周囲を警戒する武装警察隊員=11月(共同)
【北京共同】中国が、独立運動の続く新疆ウイグル、チベット両自治区で今月に入り、少数民族を対象にした大規模な思想教育運動を始めたことが12日、分かった。宗教行為を制限し、反発した住民を次々と拘束しているという。ウイグル族関係者らが明らかにした。
これまで地元当局者が職場や学校などで口頭で行っていた宗教上の指導が明文化され、ウイグル族やチベット族に学習会などを通じて徹底されているという。
習近平指導部は、10月に北京の天安門前でウイグル族の犯行とされる車両突入事件が起きて以降、引き締めを強化した。