児童公園に汚染土 白河の県営団地
福島民報 12月17日(火)11時3分配信
福島県白河市の県営団地で、除染によって発生した土砂などの廃棄物が保管袋に入れられたまま敷地内の児童公園内に置かれ、一時子どもらが自由に近づける状態であったことが分かった。県は不適切な管理だったとして今月上旬までに金属製の柵などを設ける隔離措置を取ったほか、関係部署に管理の徹底を指示した。
除染を発注した県県南建設事務所によると、市内5カ所の県営団地の除染を6月と9月の2回に分け発注した。このうち最も規模の大きな県営団地では当初は児童公園の地中に埋設する予定だったが地中の配管が不明であることから地上に保管。土砂や植栽が入った1立方メートルの保管袋197個が公園内に置かれたままになった。
環境省のガイドラインでは保管場所に囲いや掲示板を設けることなどを指示している。県南建設事務所はガイドラインに従い作業を進めることを業者に指示したものの、廃棄物の保管状況は確認せず、業者任せにしていたという。
ガイドラインでは、生活圏と保管場所との境界線上の空間放射線量が毎時0・23マイクロシーベルト以下になるよう安全策も求めている。
県は放射性廃棄物を白河市の仮置き場に搬出することで調整が付いたため、16日から作業を始めた。同0・23マイクロシーベルト以下を目標に、放射線遮蔽(しゃへい)用の土のうの設置も今月中に完了する。
福島民報社
最終更新:12月17日(火)11時25分
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