「汚染土壌」ずさん管理 白河・県営団地の児童公園
福島民友新聞 12月17日(火)11時12分配信
白河市の県営団地内の児童公園で、東京電力福島第1原発事故の除染で生じた汚染土壌を十分に隔離せず、子どもも近づけるような状態で保管していたことが16日、分かった。県は「不適切な管理だった」と認め、柵を設けるなど隔離措置を取ったが、汚染土壌の管理をめぐるずさんさが浮き彫りとなった。
県によると、汚染土壌を不適切に管理していたのは、同市内の県営団地5カ所。汚染土壌が入った袋を10月ごろから児童公園など8カ所に順次持ち込み、地上で保管していた。保管量は計約950トンに上る。
12月上旬までに鉄板などで周囲に柵を設けるまでは人が近づける状態となっていた。しかし、隔離措置を講じた後でも柵の周辺の空間線量が国の基準の毎時0.23マイクロシーベルトを超える地点があり、県は汚染土壌の入った袋の上に土のうを積むなどして線量を低減させる方針。県建築住宅課は「当初は地下に埋める計画だったが白河市が仮置き場を設置することになり、それまで地上で保管する方法に変更した」と説明している。県はこれまで県内の計21団地で除染を終えたか作業中。同市の5カ所以外では、不適切な管理はないという。
福島民友新聞
最終更新:12月17日(火)11時12分
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