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北欧雑貨のデザイナー「アルヴァ・アアルト」
北欧雑貨の代表的なデザイナーの中でも、現代建築の巨匠と呼ばれて、とても大きな存在であったデザイナーが「アルヴァ・アアルト」。 彼は1898年、フィンランドで生まれて、機能主義的なスタイルを持つデザイナーでした。 建築から家具、照明や食器などのガラス製品、生活雑貨、絵画まで、あらゆるモノのデザインを手がけて、アアルトの作品は、フィンランドだけではなく、世界中で今でもなお愛され続けています。
彼の斬新で機能的なデザインは今でも十分にモダンで先進的です。アアルトの家具は、バーチという木材を鉄のように滑らかに曲げて、成型した造形美があるのが特徴的ですが、それを可能にしたのは、家具職人である「オットー・コルホーネン」の存在が、とても大きいのです。彼の協力がなくては、アアルトのデザインは、生まれることはなかったかもしれません。
アアルトとオットーによって生まれた曲線の造形美は、1937年のパリ国際博覧会のフィンランド館、1939年のニューヨーク国際博覧会のフィンランド館のうねる壁面によって、絶賛されました。そして同時期にデザインされた、「アアルト・ベース」は彼の代表作とも言われています。彼が手がけた建築物は、アアルト財団によって、ヘルシンキに、多数保存されています。
北欧雑貨のデザイナー「ハンス・J・ウェグナー」
シンプルで無駄のなくそれでいて人間の暖かみを感じることが出来る北欧雑貨を集めている人も多いと思いますが、北欧スタイルといえば、イスは欠かすことのできないアイテムになります。 イスが1つあるだけでお部屋の雰囲気が、ずいぶんと変わります。北欧製のイスの有名なデザイナーの一人として、「ハンス・J・ウェグナー」があげられます。
ハンス・J・ウェグナーは、デンマーク家具の黄金期を作った代表的デザイナーの1人なのです。 1914年、靴職人の息子として、ユトランド半島で誕生したウェグナーは、コペンハーゲン美術工芸学校の家具科で学びました。その後、27歳の時にアルネ・ヤコブセンの事務所に勤務しています。1943年~1946年には自らデザインスタジオを経営するようになって、1946年~1948年には建築家であるパラ・スエンソンと共同して、コペンハーゲンに事務所を設立しました。
ウェグナーのイスの特徴は、形と機能を簡素化して、温かい木の質感を生かして洗練されたデザインに仕上げている点です。座りごこちの良さでたくさんのファンを魅了しています。今までに、500脚ものイスをデザインしていますが、作品のほとんどはニューヨーク美術館などに収められていて、故郷であるデンマークには、美術館も設立されています。
今までの代表的な作品には、1943年の「チャイニーズチェア」、1947年の「ピーコックチェア」、1950年の「Yチェア」などがあります。 デザイン的には、派手さや飛びぬけた先進性はないですが「座りやすく」「デザインの美しさ」を追及して作られているのです。