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-北欧が生んだキャラクター、ムーミン-
北欧を代表する児童文学、そしてキャラクターといえば、ムーミンです。フィンランドの作家、トーベ・ヤンソンが生み出したムーミンとその仲間たちが織りなすその世界感は、時代を越え、国境を越えて世界中で愛されています。日本では1969年にアニメ化されて以来、親しまれ、その後1990年に新しく作られたアニメは本国フィンランドでも放映されているそうです。この日本製アニメがフィンランドの子供たちから絶大な人気を得て、ムーミン人気に拍車をかけたともいわれています。
ムーミンがはじめて登場したのは、雑誌『ガルム』という雑誌の中で、政治的な風刺漫画の中に描かれていました。そのムーミンは、いま私達が知っているころんとした愛らしい姿ではなく、鼻は細長く、今よりもずっと痩せています。ムーミン誕生のエピソードには2通りあり、一つは、兄とケンカをしたトーベが、腹立ちまぎれに壁にみにくい生き物を書いたのがムーミンの原型、というもの。もう一つは、トーベのおじさんが、夜中につまみぐいをするトーベをたしなめるために「台所にはムーミントロールが潜んでいるんだぞ」と話し、それがトーベの心を捉えムーミンが生まれた、という二つの説があるようです。
ムーミンの小説第一作目である『小さなトロールと大きな洪水』は、1945年に発表されました。1977年までの間に出版された13冊の本は、今では世界36カ国で翻訳版が出ています。