トップページ > ライフスタイルのアイディア> 北欧の夏休み
-サマーハウスで過ごす、北欧の夏休み-
北欧人の一般的な夏の過ごし方といえば、サマーハウスへ出かけて、のんびりと過ごすことが中心です。北欧では働いている人でも夏に1ヶ月ほどの長い休暇を取ることが珍しくありません。その長い夏休みを過ごすのが、サマーハウスなのです。日本で別荘というとゴージャスな響きがありますが、北欧人にとってのサマーハウスはもっと身近なもの。田園地方の古い農家や漁村にある家を安く手に入れて自分で改修をしたり、土地だけ買って自分で建ててしまう贅沢さよりも、シンプルな暮らしを優先する過ごし方です。
北欧のサマーハウスには簡素なものが多く、トイレやシャワーが家の外にあったり、電気が通っていない家もあります。外でシャワーを浴びたり、ランプで生活したりとそんな素朴でシンプルなライフスタイルを楽しむのもサマーハウスで過ごす醍醐味なのでしょう。そして森にでかけてブルーベリーを摘んだり、湖や海で泳いだり、ヨットを楽しんだりと自然の中で過ごす時間をとにかく大切にするのです。パソコンや携帯電話などは持たずに、本やわずかな身の回りのものだけを持って出かけるという人も少なくありません。
サマーハウスでは夏の日差しを思う存分に楽しみながら食事ができるように、ダイニングは日当たりの良い部屋にするのが一般的で、大きな窓を設けたり、三方向にたっぷりと窓を連ねていたりします。
サマーハウスの家具は、丈夫で手入れがしやすいのが一番と北欧の人たちは口を揃えます。屋外で食事を楽しむことも多いので、持ち運びしやすい軽量の椅子や、濡れてもOKの屋外用チェアやテーブルも人気。テラスのある家は多く、雨の日もそこで過ごせるように屋根をつけたり、サンルームタイプの部屋にする人も。そうしたリフォームは大抵、自分たちの手でやってしまうようです。
そしてサマーハウスではのんびりと過ごすのがお約束なので、食事もできるだけ簡単にできるものが好まれます。バーベキューも夏の定番で、スウェーデンではコルブ、フィンランドではマッカラとよばれるソーセージがかかせません。コーヒーが大好きな北欧の人達は、もちろんサマーハウスでもコーヒータイムをゆっくりと楽しみます。