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-北欧伝統の生活雑貨-
フィンランドやスウェーデンでよく採れる白樺やパインの樹皮を編んだバスケットは北欧家庭の必需品です。暖炉にくべる薪を保管したり、きのこ狩りやベリー摘みの時にも活躍します。また曲げ木細工のバスケットは、もともとパンを入れておくためのものでした。いずれもしっかりとした作りでかなり丈夫な作りになっています。一般的なお土産として売られていて、このようなバスケットの専門店もあり、さまざまなサイズ、素材、形が揃っています。
木のへらやスプーン、カップなどの木工製品も北欧らしい雑貨です。中でもとくに有名なのは、フィンランド語でククサとよばれる木のカップです。古くから北極圏の人々に伝わる伝統的なカップで、白樺のコブ部分をくり抜いてひとつひとつ手作りで仕上げらています。もともと遊牧生活をおくる人々が屋外で使用できるように生まれたもので、腰からさげておくための紐がついています。この紐はトナカイ革で作られていて、また持ち手にトナカイの角で作られた細工がはめこまれたものもあったりして北極圏の人々にとってはトナカイが身近な動物であることが伺えます。
天然素材を使用した様々なブラシも北欧の特産です。ボディブラシから掃除用ブラシ、また野菜やキノコの汚れを落とし用など北欧ならではのブラシもあります。スウェーデンにあるイリス・ハントバーグでは、目の不自由な人達が作ったブラシを専門に紹介しています。ハンドクラフト製品の仕事を確保して彼らを支援するシステムは、北欧では1800年代から続いています。フィンランドのアンナンシルマット・アイッタでも同様に、目の不自由な人の手による籐家具やバスケットなどを扱っています。就業支援の伝統になっています。
スウェーデンの伝統工芸、そしておみやげとしてとても人気があるのがダーラヘストと呼ばれる木製の馬の置物。ダーラヘストとは、ダーラナ地方の馬という意味です。もともとダーラナ地方で子供のおもちゃとして作られていたといわれています。伝統的な塗料と同じ原料から作られる赤や、ダーラブルーとよばれる青地の馬にクルビッツという伝統的な装飾を施したものが昔ながらのスタイルです。無地や国旗柄、さらに近年は水玉柄などさまざまなダーラヘストが登場し、牛柄のダーラヘストもあったりします。