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-ノーマライゼーションやエコに基づく住まい-
北欧諸国では一般的に建築規制が厳しく、建ぺい率だけでなく、構造や衛生状態、省エネルギー性能などを様々な条件をクリアしないといけません。
スウェーデンでは、1975年の建築基準法改正で断熱・気密、省エネルギー性能などの基準が大幅に引き上げられています。近年では建物が必要とするエネルギー量を表示する制度が導入され、省エネルギー住宅への助成金もあり、グリーン・ビルディング認証など建物に対するエコラベルも浸透しています。エネルギー対策は今後の住宅建築を考える上で避けて通れない課題となっています。
また北欧ではノーマライゼーションの概念が浸透し、障害者や高齢者など誰にとっても暮らしやすい家づくりが義務づけられています。スウェーデンでは1977年から新築の建物には廊下やトイレ、バスルームで車椅子が使用できるよう十分なスペースを取ること、また3階以上の建物にはエレベーターを付けることなどが法律で定められています。1977年以前に建てられた建築でも、障害者が暮らしている場合にはこの法律が適用されます。
色やデザイン、建物の向きなど見た目も厳しくチェックされます。日本でも時々、違反建築がマスコミで取り上げられていますが、スウェーデンでは違反建築は取り壊されたり、国に没収されてしまうこともあるようです。