IKEA(イケア）でオリジナルキッチン、リフォーム 、アラビアとイッタラ

-北欧食器の代表格、フィンランドのアラビアとイッタラ-

 

北欧食器のイメージの一つであるシンプルでモダンなイメージがありますが、その代表格の一つがフィンランドのアラビアとイッタラではないでしょうか。フィンランドの家庭には必ずあるといわれるアラビアで、140年の歴史をもつ北欧を代表する陶器ブランドで、もともとはスウェーデンのロールストランド社の事業拡大に伴って開業しました。1950年代よりカイ・フランク等のデザイナーたちによって黄金期を迎えます。

カイ・フランクが手がけたアラビアの「キルタ」のシリーズは、それまでのテーブルウェアと異なり、無駄な装飾を省いたシンプルかつモダンな美しさを追求しています。シンプルゆえに他の食器と組み合わせて使うことができ、収納しやすいのも魅力。また「キルタ」のソーサーは、カップをはめるための溝を切っていないため小皿としても使えます。美しさとともにこうした機能性も追求した「キルタ」はフィンランド家庭で愛され、いまでもモダンで実用的な北欧食器のスタンダードとなりました。

現在ではイッタラやロールストランドとともにフィスカースグループの傘下に入り、ムーミンシリーズ以外のアラビア製品はイッタラが受け継いでいます。ちなみにこの名前の由来はアラビア半島からではなくてヘルシンキ北東の地名からきているそうです。

1881年にガラス工場として始まり、今では世界的にも有名なデザインブランドとして知られるイッタラ。アルヴァ・アアルトによるベースやその妻アイノ・アアルトのグラス、そしてカイ・フランクによる「カルティオ」など北欧モダンを体現するガラス製品を発表し、今も変わらず販売しています。タピオ・ヴィルッカラやティモ・サルパネヴァによる芸術的なラインナップも魅力。1987年にフィンランド最古のガラスメーカー、ヌータヤルヴィを合併し、同社の代表作であるオイバ・トイッカの「カステヘルミ」や「バード」シリーズなどを受け継いでいます。現在はアラビア製品もイッタラブランドのもとで製造されています。