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福島に帰るにはどんな支援必要か検討12月11日 22時5分
東京電力福島第一原発の事故を受け、子育てをしながら県外で避難生活を続ける親たちが福島に帰還する際にどんな支援が必要かを考えるシンポジウムが福島市で開かれました。
このシンポジウムは福島大学が開いたもので、主婦や研究者などおよそ50人が参加しました。
シンポジウムでは原発事故のあと福島県いわき市を離れて小学生と中学生の3人の娘と共に広島県で避難生活を続けている三浦綾さんが避難生活の現状を説明し、「避難先では福島の正確な情報が得にくい。帰っても元の生活に戻れるのか分からないため、現状では福島に帰ることを考えるのは難しい」と話しました。
また避難者の支援に取り組むNPOの担当者は、県外に避難していた母親が福島に戻ったあと、周囲の人たちとのつながりが元どおりになるのか不安だという声があるため、親たちが自由に交流できる場を作るなどの支援を行っていることを紹介しました。
このほか参加した専門家は避難している親に対しては帰還という選択肢だけではなく、移住を含め幅広い選択肢を考えられる環境を作るべきだと指摘しました。
山形県で避難している親の支援活動をしている男性は「帰還したあとの生活支援も行政と連携しながら行う必要があることがよく分かりました」と話していました。
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