まとめ (2ページ目)
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「バニーちゃんかわいいに魂を捧げた者達だけの約束された土地に外部の者を入れていいはずがなかったんだ…」「ここまで来てやっと…やっと静かにくらせるようになったのに…」村民達の閉鎖性にはどうやら深いわけがあるようだ…
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「どうします?いつものように…おくを…けして…すて…」「いや…くちを…って…バニーちゃんかわいいしか…えなく…」ボソボソと聞こえる言葉の恐ろしさに必死でもがく。村民の抱えるフィギュアーツやチビアーツ、ばにぐるみとのアンバランスさが恐怖をひきたてる
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「そうだな…うん…いつも通り…記憶を消して森の外に捨ててきなさい」この暗い森に放り出されるなど、死を宣告されるのを同意義だった。「バニーちゃんかわいい!!」涙目になった取材班の一番若いクルーが叫んだ。バカな!これ以上相手を刺激するな!!!
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その必死の声も空しく消えていく。「バニーちゃんかわいい…それは、我らの魂ですよ…それを…軽々しく…」「命乞いに使うなど!」「許されない!!」やはり。あの言葉は彼らにとってどれほどの重みがあるのか、分からなかったわけではあるまい。私は諦め、心の中で「バニーちゃんかわいい…」と呟いた
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私自身、この村の雰囲気と空気をとても気に入り、彼らの愛を感じ、まるで村民の1人になったかのように楽しく過ごしていたのだ。バニーちゃんかわいい…そう、私も、バニーちゃんかわいい村にひかれた1人になっていた。
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ドンッ突然大きな音が聞こえたかと思うと、広場に号外号外!の声が聞こえてきた。「なんだ!?」「この夜更けに!」「大変だ―!!桂神のバニーちゃんの描き下ろしイラストが公開されたぞー!!!」「な、なんだってー!!!!!」村民達は全員消えてしまった…
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突然放り出された我々は茫然としていたがこの機を逃すわけにはいかない。なんとか逃げ出そうもがいていると、誰かがそばにかけてきた。「さぁ、今のうちに逃げてください!!」松明の消えた暗がりで声をかけられたので誰かは分からなかったが強い力で背中を押され、必死になって逃げた。
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ただただ前を見て暗い森の中を抜けていく。取材班全員が休みもせずに走り続け、気付けば朝になっていた。朝の陽ざしがこれほどまでに素晴らしいものに思える日が来るとは…。涙と汗でぐっしょり濡れた顔を拭いもせず年若いクルーは必死で謝り続け、我々はあの村の事は忘れようと話し合い決めた。
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しかし、私にはどうしても気になるのだ、あの村で我々を助けてくれた人物のことが。どうも男性のようだったが、あの騒ぎの中でバニーちゃんの新情報に食いつかず我々を助けてくれるなど、信じられない。しかし、無事バニかわ村を脱出した我々はその人物を意外な形で知る事になる。
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それは、シュテルンビルトに戻った我々が仕事に復帰した後のことだ。私の家のポストに入っていた1通の封筒、白地のシンプルな封筒には1通の手紙と、私の汚れた名刺が中に入っていた。
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なぜこんなものが?仕事柄名刺を渡す事は多いが、こんなにボロボロになった名刺が何故?恐る恐る手紙を開く
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「はじめまして、突然のお手紙失礼します。この前は大変でしたね。でも怒らないでください、あの村の人達は本当に真剣なんです。時々それが暴走してしまうこともあるけれど、でも、それが嬉しい時もあって…でも、あなた達を助けられて本当に良かったと思います。なにせ、僕はヒーローですから…」
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「どうかあの人達を静かに暮らせるようにしてあげてください。よろしくおねがいします。そして、あなたの名刺ですが、これは危ないと思ったのでお返しします。では短いですが、これで… BBJ」
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名刺の裏にサインが2つ、「BBJ」そして「WILD TIGER」なるほど、かぶらぎこてつさん、あなたが
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バニかわ村で皆の気を逸らすため大声で走り回ってくれたのも?
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ほんとにおわりー!!
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