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できごと
韓国船籍の座礁タグボート、重油回収始まる 台船は大きく傾く 和歌山・串本沖
2013.12.17 07:27
和歌山県串本町沖で10日から座礁したままとなっている韓国船籍のタグボート(160トン)について、船内に残った重油の回収作業が16日、始まった。天候などが安定し作業が順調に進めば、20日頃に終了する予定という。
串本海上保安署によると、タグボートは千葉から韓国に向かう途中、荒天のため停泊していたが、10日未明に強風にあおられ座礁。乗組員4人はヘリコプターで救助されたが、タグボートは座礁したままで、タグボートにえい航されていた台船(長さ70メートル、幅30メートル、高さ65メートル)も座礁して斜め45度ほどに傾いた状態となっている。
タグボートと台船ともに船底が破損したため、燃料用や発電機に使う重油が流出。一時、台船からの重油が油膜状に南東方向に長さ約3キロ、幅約200メートルに広がった。周辺には拡散を防ぐオイルフェンスなどが設置され、現在のところ漁業に大きな影響はないとみられている。
重油の回収作業は、午前11時に始まり、タグボートから約150メートル離れた海岸からホースを伸ばし、ポンプによる抜き取り作業が行われた。いったん海岸のドラム缶に重油を集め、さらに約80メートル分のホースを伸ばして大型タンクローリーに移された。この日の作業は午後2時過ぎに終了。約20キロリットルの重油が回収されたという。
同署は「今日は天候が良く順調に作業を進めることができた。早い回収に努めたい」と話していた。
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