原爆症:認定緩和了承 4疾病対象10倍に 厚労省分科会
毎日新聞 2013年12月16日 22時04分
だが、今年8月の大阪地裁判決は、爆心地から2・1〜4・5キロの距離で被爆して心筋梗塞などを患った被爆者を原爆症と認定した。国は敗訴を受け入れ控訴を断念したが、新基準でも、この裁判の原告の大半は原爆症と認定されないことになり、早くも司法判断との矛盾が生じている。
国は被爆者団体と09年に「訴訟の場で争う必要のないよう解決を図る」との確認書を交わしている。被爆者の平均年齢は80歳近い。一日も早い抜本的な見直しが求められる。【桐野耕一】