2013年12月17日14時44分
「一票の格差」が最大4・77倍だった7月の参院選をめぐり、弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟で、福岡高裁那覇支部は17日、「違憲状態」とする判決を言い渡した。沖縄選挙区について選挙無効の請求は棄却した。
弁護士グループが47都道府県の選挙区を対象に全国14の高裁と支部で訴訟を起こしている。「違憲状態」の判決は、広島、札幌、高松の3高裁と名古屋高裁金沢支部に続き5カ所目。広島高裁岡山支部は「違憲無効」判決を出している。
参院選の一票の格差は、最大格差が5倍に達した2010年選挙について、最高裁が昨年10月に「違憲状態」と判断。最高裁は現行制度について抜本的な見直しを求めたが、国会は昨年11月に「4増4減」の是正をしただけで、7月の参院選が実施された。
7月参院選の沖縄選挙区の選出議員は無所属の糸数慶子氏。議員定数1人あたりの有権者数は全国最少の鳥取選挙区と比べ、2・30倍だった。
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