東京電力は17日、福島第一原発1号機海側の護岸に掘った観測井戸の地下水から、放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質を1リットルあたり6万3千ベクレル検出したと発表した。分析する際、高い値が出ている2号機海側の観測井戸の地下水が混ざった可能性があるといい、東電は改めて地下水を採取して調べる。

 東電によると、井戸は港湾内の海から約5メートルの場所にあり、検出したのは16日に採取した地下水。13日の地下水は検出限界値未満で、周囲の観測井戸からも高い値は検出されていないという。

 放射性ストロンチウムの法で定める放出限度は1リットルあたり30ベクレル。