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津波で流失の集会所、東北芸工大が建設 気仙沼・唐桑
 | 集会所「大沢カフェ」の完成を祝う地域住民ら=気仙沼市唐桑町の大沢地区 |
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東日本大震災の津波で集会施設を失った宮城県気仙沼市唐桑町の大沢地区で15日、東北芸術工科大(山形市)が建設した集会所「大沢カフェ」の落成式があった。
集会所は木造平屋の約40平方メートルで、流失した商店跡地に建てた。屋根と壁の断熱材を一般住宅より5割多く用いるなど、環境との共生を目指して東北芸工大が推進する「山形エコハウス」仕様にした。
落成式には、住民や学生ら約50人が参加。テープカットや芋煮を振る舞い完成を祝った。建設を手掛けた東北芸工大の竹内昌義教授(建築設計)は「住民がお茶を飲みながら、まちづくりを話し合う場所となってほしい」と期待を込めた。
大沢地区は、海岸近くにあった集会施設が津波で流された。ことし6月には防災集団移転事業の用地造成が始まっており、住民が地区の将来を語り合う場所が求められていた。
大沢地区近くの仮設住宅に暮らす会社員星英伯さん(47)は「地区の復興を語り合う拠点施設として有効に活用したい」と話した。
2013年12月16日月曜日
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