
■「戦争は一人、せいぜい少数の人間がボタン一つ押すことで一瞬にし
て起せる。平和は無数の人間の辛抱強い努力なしには建設できない。このことにこ
そ、平和の道徳的優越性がある」(丸山眞男 )、■「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」(田中正造)
、■東日本大震災・福島原発震災情報リンク「IMAGINE!
イマジン」)、■学術論文データベ
ースに深草徹「憲法9条から見た原発問題」(2013.6)
「世界に通用しない特定秘密保護法(改訂版) 」、
「集団的自衛権を考えるーー北岡伸一批判」(2013.11) 、深草徹「アメリカと比べてこんなにひどい特定秘密保護法」(2013.12) 、■
SFとしての『原子力平和利用』」(その
毎日新聞版、
you tube版)アップ、「占領下の原子力イメージ」「日本マルクス主義はなぜ『原子力』にあこがれたのか」「反原爆と反原発の間」エコノミスト掲載「原爆と原発から見直す現代史」、■「
CIA:緒方竹虎を通じ政治工作 50年代の米公文書分析」「CIA緒方ファイル分析」DB、「戦後米国の情報戦と60年安保ーーウィロビーから岸信介まで」


情報の海におぼれず、情報の森から離れず、批判的知性のネットワ
ークを!
特定秘密保護法が通って、戦争準備と原発再稼働に向かう憂鬱な年の瀬!
東日本大地震・大津波から立ち上がりつつある被災者の皆様、福島原発震災の放射線被ばく・避難者の皆様に、心からお見舞いし、敬意を表します
- Welcome to KATO Tetsuro's
Global Netizen College!
English is here!
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2013.12.15 はや、年の瀬ですが、なにやらきな臭い、憂鬱な師走です。思えば去年の今頃、総選挙で民主党野田内閣がオウンゴールで大敗し、自民党が大勝して第二次安倍内閣が成立したのが始まりでした。東京都知事選挙での猪瀬知事誕生も同時でした。民主党は、自らの失政がたたって脱原発を争点にできず、景気回復と「決める政治」を唱えた自民党が小選挙区で圧勝、「脱原発」シングルイシュー派も、第3勢力になれませんでした。今夏参院選挙での「ねじれ解消」が、自公政権の暴走に弾みをつけました。消費税増税、生活保護切り下げ、TPP参加、オスプレイ受け入れ、日本版NSC、そして特定秘密保護法強行制定・公布。そのあとに集団的自衛権、武器輸出3原則緩和、共謀罪、「愛国」教育強制、原発再稼働・原発輸出と、レールが敷かれています。中国・韓国・北朝鮮との国際関係も、硬直どころかいっそう不安定になって、2014年が、厳しい年になることを予感させます。東京都知事の方は、オウンゴールでリセットできそうですが、国政は
、国会包囲デモを持続するしかなさそうです。
特定秘密保護法の全文は、ウェブでも読めますし、各新聞で成立直後に新聞1面をまるまる使って掲載されました。でもそれを読んでも、多くの人は途中で投げ出すでしょう。おそろしく難しく、曖昧で、わかりにくい法律です。肝心の「特定有害活動」や「テロリズム」にしてからが、やたら長く「もしくは」や「その他」がカッコ内でくくられた曖昧なものです。だからむしろ、自民党石破幹事長の問題発言が、立法目的のホンネと意味を語っているとみて間違いないでしょう。悪法反対や脱原発のデモが「テロ」と解釈され、公務員から取材した外交・防衛情報を報じると検挙されかねません。法文からは、それが可能になります。本サイトでもその危険性は論じてきましたが、日本弁護士連合会も解説を出しています。学術論文データベ
ースに寄稿いただいた神戸の弁護士深草徹さんが、悪法の成立を踏まえて
「世界に通用しない特定秘密保護法(改訂版) 」と
「アメリカと比べてこんなにひどい特定秘密保護法(第2版)」を書き換えてくれました。ぜひご覧ください。これから長い法の廃止・修正の運動が始まります。いやそれ以前に、1年以内という施行まで、法解釈や「第3者機関」の歯止めを具体的に指摘していく必要があるでしょう。それにしても、国会内での与党公明党のだらしなさ、野党のふがいなさが、もどかしいところです。選挙後2か月かけて、じっくり連立協議し、脱原発担当相を新設し低賃金労働規制などを認めて大連立政権が発足するドイツが、うらやましく見えます。
国家安全保障戦略、防衛省の新防衛大綱・中期防衛力整備計画と共に、「戦争ができる国」づくりが始まります。それにあわせるように、経産省の新エネルギー基本計画案が策定され、原子力発電を「基盤となる重要なベース電源」と位置づけ、再稼働を方向付けました。核燃サイクルまで「着実に推進」とされて、懲りない原子力ムラの全面復活です。3.11の後、あの「正直」な石破現自民党幹事長が、原発を「核の潜在的抑止力」と明言していたことが想起されます。汚染水問題も、廃炉への道筋も、除染も避難者14万人の生活の見通しもついていないというのに。日日、過酷な放射性被曝の労働者を作りだし、無論、最終廃棄物をどうするかは何も決まっていないのに。日本がフクシマから何を学んだのかが、世界から問われる、正念場です。2013年は春に「社会民主主義の国際連帯と生命力ーー1944年ストックホルムの
記録から」(田中浩編『リベラル・デモクラシーとソーシャル・デモクラシー 』未来社)と加藤哲郎・井川充雄編『原子力と冷戦ーー日本とアジアの原発導入』(花伝社)に「日本における『原子力の平和利用』の出発」を発表しました。秋の加藤・鳥山・森・国場編『戦後初期沖縄解放運動資料集』のDVD版刊行を期に、森宣雄・鳥山淳編『「島ぐるみ闘争」はどう準備されたのかーー沖縄が目指す<あま世>への道』(不二出版)が単行本として刊行され、私も「金澤幸雄さんと金澤資料について」を寄稿し、12月23日(月)には沖縄・那覇市で出版記念シンポジウムが開かれます。『図書新聞』11月2日号に書いた村田忠禧『日中領土問題の起源』の書評を今回アップ。チャルマーズ・ジョンソンの新訳『ゾルゲ事件とは何か』(岩波現代文庫)に寄せた「解説」、及び『歴史学研究』12月号掲載中の震災特設部会「大会報告批判」、それに9月上海での国際シンポジウム報告が活字になった「国際情報戦としてのゾルゲ事件」(『ゾルゲ事件外国語文献翻訳集』38号、12月刊)は、来年1月以降の更新にまわします。そうそう、まもなく岩波現代全書『日本の社会主義ーー原爆反対・原発推進の論理』が発売になります。私の脱原発宣言本で、いろいろご意見もあろうかと思いますが、お正月にでも、ご笑覧ください。来年もよろしく。

150万アクセスを超えたところで、トップのアクセス表示はやめにしました。今年の本サイトの基調となる『エコノミスト』臨時増刊「戦後世界史」(2012年10月8日号)掲載「原爆と原発から見直す現代史」が、アップされています。今夏の仕事の第一弾、チャルマーズ・ジョンソン『ゾルゲ事件とは何か』(篠崎務訳、岩波現代文庫)の「解説」は、米国でも日本でも支配的だったウィロビー報告を批判し、伊藤律「革命を売る男」説の誤りをただす松本清張『日本の黒い霧』改訂について触れています。森宣雄・鳥山淳編『「島ぐるみ闘争」はどう準備されたのかーー沖縄が目指す<あま世>への道』(不二出版)に寄せた「金澤幸雄さんと金澤資料について」は、加藤・鳥山・森・国場編『戦後初期沖縄解放運動資料集』のDVD版刊を期に編まれた単行本に寄せたものですが、単行本の新川明さん、新崎盛暉さんらの力作が好評で、12月には、沖縄で刊行記念講演会が予定されています。関心のある方は、DVD版か単行本を、不二出版からお求めください。私たちが春に出版した加藤哲郎・井川充雄編『原子力と冷戦ーー日本とアジアの原発導入』(花伝社)も、今夏京都及び東京の研究会で、本格的な合評会を開いていただき、韓国語訳出版も決まりました。3・11以後の原爆・原発関係のファイルは、情報学研究室の「専門課程3 原爆と原発の情報戦」にまとめました。原発シリーズのデータベース第1弾「占領下の原子力イメージ」、第2弾「日本マルクス主義はなぜ『原子力』にあこがれたのか」、第3弾「反原爆と反原発の間」が入っています。それらをもとに書いた論文は、『インテリジェンス』誌第12号に加藤「占領下日本の情報宇宙と『原爆』『原子力』ーープランゲ文庫のもうひとつの読み方」(文生書院)に、その要約版が歴史学研究会編『震災・核災害の時代と歴史学』(青木書店)「占領下日本の『原子力』イメージーー原爆と原発にあこがれた両義的心性」と題して、それぞれ公刊されています。私の現時点での考えは、2013年5月の講演
「SFとしての『原子力平和利用』」にまとめられています。この講演は
you tubeにアップされ、またその要旨は
毎日新聞6月17日文化欄に「パラダイムシフト:人権優先の世界共和国へ」として掲載されています。プランゲ文庫の「占領期新聞・雑誌情報データベース」をもとに、1947−49年のトヨタ自動車社内報『トヨタ文化』を使った
「『世界のトヨタ』揺籃期の企業文化」は、もともと岩波書店の『占領期雑誌資料体系 文学編』第3巻にはさみこまれた「月報」2010年3月号に寄せたものです。「旧ソ連戦争捕虜抑留とソ連原水爆開発・ウラン採掘の関係」についての情報はまだまだ不十分ですので、情報収集センター(国際歴史探偵)「尋ね人」<新たに見つかった旧ソ連粛清犠牲者「ニシデ・キンサク」「オンドー・モサブロー」「トミカワ・ケイゾー」「前島武夫」「ダテ・ユーサク」について、情報をお寄せ下さい!>とともに、引き続き情報提供を求めます。何か手がかりがありましたら、 katote@ff.iij4u.or.jp まで情報をお寄せください。
3月から5月まで、早稲田大学演劇博物館で、『佐野碩と世界演劇―日本・ロシア・メキシコ “芸術は民衆のものだ”―』展が開かれました。そのオープニングの国際シンポジウムで、「1930年代の世界と佐野碩」を講演しました。一昨年桑野塾講演「亡命者佐野碩ーー震災後の東京からベルリン、モスクワへ」の増補改訂版です。プロレタリア演劇に関心のある方、佐野碩の作詞した労働歌「インターナショナル」をお聞きになりたい方は、どうぞpdfファイルのyou tube でお楽しみを。「崎村茂樹の6つの謎 」を論じた「未来」論文が増補され、「社会民主主義の国際連帯と生命力ーー1944年ストックホルムの
記録から」と題して、田中浩編『リベラル・デモクラシーとソーシャル・デモクラシー 』(未来社、2013年)に収録されました。「国際歴史探偵 」にご関心の向きは、ぜひどうぞ。学術論文データベ
ース寄稿の常連宮内広利さんが、力作「復古と遡行ーー歴史を解体する方法」に続いて
「戦争の視線と非戦の思想」を寄稿してくれました。信州大学国際シンポジウムでの基調講演「汕頭市(貴嶼村)の現状からみる
中国の経済発展と循環型社会構築への課題」は、パソコン・携帯電話など「電子ゴミ」の地球的行方をNIMBY (Not in my backyard)の観点から追ったものですが、おそらく「核廃棄物」の将来にも、応用できるでしょう。私が米国国立公文書館(NARA)で集めてきた日本戦犯資料を使って、心あるジャーナリストの皆さんが、意味ある現代史の再発掘・再検討を進めています。ゾルゲ事件での伊藤律「革命を売る男」説の誤りをただす松本清張の『日本の黒い霧』の改訂については、その後も多くの報道がありますが、『東京新聞』5月28日に決定版ともいうべき解説記事が大きく出ています。沖縄での米軍対敵諜報部隊CICについては、『朝日新聞』西部版5月5日の「人権無視、いつの世まで」という記事で使っていただいたようです。ゾルゲ事件関係のファイルが増えてきたので、「情報学研究室」カリキュラムに、情報学研究<専門課程2ーー世界史のなかのゾルゲ事件> をつくりました。日本経済評論社の加藤哲郎・丹野清人編「21世紀への挑戦 7 民主主義・平和・地球政治」序論「情報戦の時代とソフト・パワーの政治」を詳述した講演記録「アメリカニズムと情報戦」(『葦牙』第36号)は、本サイト運営の方法論を示すものです。早稲田大学大学院政治学研究科2013年度開講大学院講義・ゼミ関係は、早稲田大学ホームページからアクセス願います。

本学には、以下のようなセクションがあります。学びを志す方は、
どちらのドアからでも、ご自由にお入り下さい。

情報処理センター(リンク集「
政治学が楽しくなるインターネット宇宙の流し方」のべ700サイトとリンク!)
情報収集センター
(本学の目玉で「現代史の謎解き」「国際歴史探偵」の宝庫、データベース「旧ソ
連日本人粛清犠牲者・候補者一覧」「在独日本人反帝グループ関係者名簿 」「旧ソ連秘密資料センター」などが入っています!)
■イマジンIMAGINE!(3・11後更新)、■Global
IMAGINE、■IMAGINE
GALLERY、■「戦争の記憶」 (番外「大正生れの歌 」「100人の地球村 」)
特別研究室「2013年の尋ね人」
――新たに見つかった旧ソ連粛清犠牲者「ニシデ・キンサク」「オンドー・モサブロー」「トミカワ・ケイゾー」「前島武夫」「ダテ・ユーサク」について、情報をお寄せ下さい! 引き続き「南洋パラオから引き揚げた大垣出身「島原なみ」さん、その娘「福原南生子」さんの消息」「日独同盟に風穴をあけた日本人
<崎村茂樹>」「上海におけるゾルゲ、尾崎秀実の周辺」についての情報をお寄せ下さい!
情報学研究室(必修カリキュラム、 リンク集処理センターと歴史探偵収集センターが両輪です)
政治学研究室(総合カリキュラム、永久保存版論文・エッセイ多数収録)
現代史研究室(総合カリキュラム、日本現代史、旧ソ連秘密資料解読もあります)
国際交流センター
(Global Netizen
College
only
in English)
加藤哲郎研究室(学長兼事務員の自己紹介、
当研究室刊行物一覧、エッセイ等)
客員教授ボブ・ジェソップ研究室 (イギリスの国家論者Bob
Jessopの Homepageと直結、最新論文をダウンロードできます)
† 客員名誉教授故ロブ・スティーヴン研究
室(オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学、「日本
=ポスト・フォード主義国際論争」の私の共著者、2001年4月18日永眠。遺稿"Competing
Capitalisms and Contrasting Crises: Japanese and
Anglo-Capitalism")
† For
the
Eternal Memories of
Prof.
Mikhail Masaovich Sudo,
Dr.
Jasim Uddin Ahmed , and
Mr. Allan Sadaminovich
Sasaki(2011年1月、本カレッジの発展に多大の貢献をした、須藤政尾遺児ミハイル・スドー教授、ヤシム・アハメッド博士、健物貞一遺児アラン・ササキさん追悼ページ)
図書館
(学術論文データベ
ース、書評の部屋、エッセイ集、ネチズンカレッジ創設記・カレッジ日誌 (過去ログ)、「ベルリン便
り」「メキシコ便り」 「竹久
夢二探訪記」もあります)

ちょっと嬉しく恥ずかしい話。WWW上の学術サイトを紹介するメール
マガジン"Academic
Resource Guide"第3号「Guide &
Review」で、本HPが学術研究に有用な「定番」サイトに選ばれました。ありがたく
また光栄なことで、今後も「定番」の名に恥じないよう、充実・更新に励みます。同
サイトは、学術研究HPの総合ガイドになっていますから、ぜひ一度お試しを!
「Yahoo
Japan」では「社会科学/政
治学」で注目
クールサイトに登録され、特別室「テル
コ・ビリチ探索記」が「今日のオススメ」に、「IMAGINE!
イマジン」が「今週のオススメ」に入りました。「LYCOS
JAPAN」では「政治
学・政治思想」のベストサイトにされていましたが、いつのまにか検索サイトごと「Infoseek」に買収され、「学び・政治思想
」でオススメ・マークを頂いたようです。『エコノミスト』では、
なぜか「イ
ンターネットで政治学」の「プロ」にされましたが、河合塾の「研究者インフォー
メーション 政治学」では「もっとも充実した政治学関係HP」、早稲田塾の「Good
Professor」では、「グローバ
ル・シチズンのための情報政治学を発信」という評価をいただきました。「日経新聞・I
Tニュース」では「学術
サイトとしては異常な?人気サイトのひとつ」として、「リクルート進学ネッ
ト」にも顔を出し、「インターネットで時空を超える大学教員」なんて紹介されました。朝日新聞社アエラ・ムック『マスコミに
入る』で、前勤務先一橋大学の私のゼミナールが、なぜか「マスコミに強い大学 」のゼミ単位東日本代表に選ばれ「堅実・純粋な感
性」を養う「社会への関心が高い『問題意識』の強い学生が集う」ゼミナール として紹介されました。「 ナレッジステーション 」には、「政治学
・おすすめ本」を寄せています。共同通信配信全国地方紙掲載「こんにち話」で「国際歴史探偵
」と認定していただきました。恥ずかしながら、ありがとうございました。



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学長 加 藤 哲 郎 Dr. Kato Tetsuro