都議会 貸金庫の変更で猪瀬知事追及へ12月17日 4時6分
東京都の猪瀬知事が「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題で、銀行の貸金庫に保管していた現金が、ことし5月に別の銀行に移されていたことが分かり、この問題を審議している議会側は、資金の一部が使われていたのではないかとみて、追及を強めています。
猪瀬知事が去年の知事選挙の直前に「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題について集中的に審議する、都議会の総務委員会は、先週に続いて開かれました。
16日は、猪瀬知事が書いたとする借用書の写しや、現金を保管していた貸金庫の利用記録などの資料が提出されました。
このうち貸金庫の利用記録によりますと、5000万円は当初、地方銀行の港区にある支店に保管されていましたが、ことし5月10日に別の銀行の町田市にある支店に移されていたことが分かりました。
さらに、港区にある銀行の貸金庫に現金を預けたあと、別の町田市の銀行に移すまでの、去年12月とことし2月の2回にわたって、金庫が開けられていたことが分かりました。
これについて議員が「資金の一部を使っていたのではないか」と追及したのに対し、猪瀬知事は「妻が見に行ったが、理由は分からない。私は一切お金に手をつけていない」と説明しました。
また猪瀬知事は、5000万円を受けとった際に現金を入れたとするかばんを公開しましたが、複数の議員から「このかばんの大きさでは5000万円は入らない」という指摘が出ていました。
質疑は午後11時前まで10時間近くに及びましたが、各会派は「到底納得できない」と反発を強めていて、17日に行われる集中審議でも猪瀬知事を追及する方針です。
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