ソフトバンクの内川が16日、福岡市のヤフオクドームで契約更改交渉に臨み、4年契約の最終年となっていた来季から新たに4年契約を結び直した。年俸は変動制で、来季は1億円増の年俸2億7000万円プラス出来高払い。今季は144試合に出場、自己最高となる19本塁打、92打点をマークした“鷹の安打製造機”が来季に改めて目指していくのが不動のリーダー役。またバットでは“自分超え”を果たして、チームを3年ぶりの日本一へ導くつもりだ。
この日の交渉で球団から提示されたのは、年俸変動制で来季の年俸が2億7000万円+出来高払いとなる4年契約。内川は「(FA移籍の際に結んでいた)4年契約の4年目ということだったが、新たな4年契約を提示してもらった。3年間やった結果を評価してもらいました」と納得の笑みを浮かべた。
新しい4年契約の内容は、1年ごとにベースの年俸が変わる成果報酬型。来季は32歳を迎えるだけにリスクも伴うが「単年契約のような感じです。自分が40くらいになったら安定を求めてやるけど、やれると思ってる間は安定を求める必要はない。球団もそれを望んでいますしね」。チームに貢献するために1年1年の勝負を選択した。
これで名実ともに“生涯ホークス戦士”となる。そんな内川が来季に向けて掲げたのは、真のチームリーダーと、生え抜き選手と外様選手の“接着剤”となることだ。今オフは大量補強をして新戦力が入ってくるが、つい先日、日本ハムからFA移籍の鶴岡と食事をした際に「ウッチー(内川)頼むぞ」と不安そうだったという。
「新しく入ってくる人たちと一つのチームにならないといけない。新しく入ってくる人と今いる人たちをどうやって結びつけるか。僕も(外から)入ってきた人間。入ってくる立場の緊張感などは分かっている。一日も早く入ってくる人のキャラクターを出せるようにやっていきたい」と話した。
真のリーダーとなるには、周囲に認められるような結果を残す必要がある。もちろんそれはよく分かっている。この日の午前中、福岡市内の小学校で先生役として子供たちと触れ合った内川は「ライバルは全選手と自分自身。こんなに数字が残る仕事はない。去年、一昨年の自分を上回りたいと思っている」と力を込めた。
今季は本塁打と打点で過去最高の数字をたたき出したが、納得はしていない。「キャリアハイでも物足りなさを感じるシーズンオフだった。まだ(上に)いけると思う。全部を伸ばしたいし(過去の成績を)超えようと思ってやらないといけない」。内川は来季に向けて“自分超え”を誓った。
目指すはチームの日本一。ホークスの顔として内川が全精力を注ぐ。(金額は推定)
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