黒子のバスケ脅迫犯 バスケ少年の拉致も計画
2013年12月17日 10時00分
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あの大会も狙われていた――。人気漫画「黒子のバスケ」をめぐり昨年秋から世間に不気味な空気を漂わせてきた一連の脅迫事件で15日、警視庁は大阪市の職業不詳・渡辺博史容疑者(36)を威力業務妨害の疑いで逮捕した。「ごめんなさい。負けました」と容疑を認め、逮捕容疑以外の事件も「自分がやった」と供述しているという渡辺容疑者。単行本や関連商品の販売中止を求める脅迫のみならず、バスケットボールの権威ある大会も標的にしていたことが16日、捜査関係者への取材でわかった。
渡辺容疑者は昨年10月12日、東京・千代田区の上智大キャンパスに「藤巻忠俊が憎い」と書かれた脅迫文と硫化水素が発生した容器を置き、業務を妨害した疑いがもたれている。藤巻氏は週刊少年ジャンプに連載中の漫画「黒子のバスケ」の作者で、上智大は同氏の母校。「藤巻さんと面識はない」と話しており、漫画で成功した作者にやっかみがあったという。
この事件以降、同漫画の関連イベントが行われる会場や単行本を売る書店、アニメを放送するテレビ局、関連商品を扱う大手コンビニチェーンなどに脅迫文が送られる事件が各地で相次いだ。商品が撤去されたケースもあり、コンビニで販売する同漫画関連の菓子に毒を塗ったとの脅迫では、実際に毒物のニコチンが検出された。
脅迫事件の関係先周辺にあった防犯カメラの映像などから渡辺容疑者が浮上。15日午後に上京先の恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区)近くで脅迫文をポストに入れようとしたところを、捜査員に身柄を確保された。ほかにも約20通の脅迫文を所持していたという。
<次ページ>全国高校バスケ選抜優勝大会もターゲットに
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