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イオン 古い映画を全国の映画館で見放題に
12月12日 23時11分

イオン 古い映画を全国の映画館で見放題に
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「ミニシアター」をはじめ小規模の映画館の閉館が相次ぎ、古い作品をスクリーンで見る機会が減っているなか、最大手のイオンエンターテイメントは定額で古い作品を何度でも見られる新たなサービスを来年から全国の映画館で始めることを決めました。

全国の映画館を巡っては「シネマコンプレックス」と呼ばれる複数のスクリーンがある映画館が次々と建設されている一方、過去の名作などを上映している「ミニシアター」など小規模な映画館の閉館が相次いでいます。
こうしたなか、最大手の「イオンエンターテイメント」は来年4月から、平日に限り、古い作品を何度でも見られる新たなサービスを全国60の映画館で始めることになりました。
料金は1か月有効のパスが1200円、1年間有効のものは9800円で、それぞれの映画館では過去のアカデミー賞受賞作など48の作品を週替わりで上映します。
この取り組みの背景には、古い作品をスクリーンで見る機会が激減していることに加え、DVDレンタルやネット配信など映画を見る環境が多様化し、競争が激化していることがあるということです。
イオンエンターテイメントの大山義人営業本部長は「映画館に昔、通っていたけれども足が遠のいているお客様にもう一度戻ってきていただきたい」と話しています。

映画館の現状

国内の映画館を巡っては、ことし3月に東京・銀座で唯一の名画座として親しまれた「銀座シネパトス」が閉館するなど小規模な映画館の閉館が相次いでいて、日本映画製作者連盟によりますと、平成21年には小規模な映画館が全国で381館あったのが去年は288館と3年間で100館近く減っています。
一方、映画館の入場者数は「シネマコンプレックス」の増加などを背景に、平成22年には1億7400万人と、現在の料金になった平成5年以降で最も多くなりましたが、その後の落ち込みによって収益が下がっていて、特に平日の稼働率をどう上げるかが課題となっています。
古い作品を定額で何度でも見られるようにする今回の取り組みについて、映画産業に詳しい青山学院大学の内山隆教授は「シネマコンプレックスも飽和状態になっているなかで、名画座といわれる古い作品を上映する劇場がどんどん減っているという現状を考えれば、社会実験的な意味でやる価値はあると思う」と話しています。

映画館の現状

国内の映画館を巡っては、ことし3月に東京・銀座で唯一の名画座として親しまれた「銀座シネパトス」が閉館するなど小規模な映画館の閉館が相次いでいて、日本映画製作者連盟によりますと、平成21年には小規模な映画館が全国で381館あったのが去年は288館と3年間で100館近く減っています。
一方、映画館の入場者数は「シネマコンプレックス」の増加などを背景に、平成22年には1億7400万人と、現在の料金になった平成5年以降で最も多くなりましたが、その後の落ち込みによって収益が下がっていて、特に平日の稼働率をどう上げるかが課題となっています。
古い作品を定額で何度でも見られるようにする今回の取り組みについて、映画産業に詳しい青山学院大学の内山隆教授は「シネマコンプレックスも飽和状態になっているなかで、名画座といわれる古い作品を上映する劇場がどんどん減っているという現状を考えれば、社会実験的な意味でやる価値はあると思う」と話しています。

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