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【社会】

猪瀬知事側 選挙費ずさん記載

 医療法人「徳洲会」グループから五千万円の受け取りが問題となっている東京都の猪瀬直樹知事側が、昨年の知事選で運動員に宿泊費を渡していないにもかかわらず、選挙運動費用収支報告書に宿泊費を計上するなど、ずさんな記載をした疑いのあることが、運動員への取材で分かった。十六日からの都議会総務委員会で追及されそうだ。

 静岡県の男性(60)は、報告書では一日一万二千円の宿泊費を十七日分支払われたことになっている。だが、男性はあてがわれた賃貸マンションに泊まったものの「宿泊費は受け取っておらず、家賃も払っていない」と否定。「自分で領収書に名前を書いた覚えもない」とし、報告書に添付された領収書のコピーは名前が違っていたと話す。

 都内の男性(65)は事務員として、一日一万円の報酬を十七日分支払われたと報告書に記載されている。しかし男性は「十七日間の選挙期間中、毎日は出ていない。一日くらいは休んだ」と報告書との食い違いを証言した。

 猪瀬直樹事務所の担当者は「架空のことは書いていない」と捏造(ねつぞう)を否定。宿泊費については、賃貸マンションを事務所でまとめて借りたと説明し、「宿泊費として支払う金額を選挙後、事務所が一括して(マンションの貸主に)立て替え払いをした。名前の間違いなど単純なミスは指摘があれば訂正したい」と話した。

 都内男性の報酬については「(同様に選挙を手伝った)男性の親族にまとめて支払った。親族に署名、押印をいただいている」と主張した。

 

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