韓国大統領 ＮＳＣ設置を指示

12月17日 4時6分

韓国のパク・クネ大統領は、北朝鮮のチャン・ソンテク前国防委員会副委員長の粛清など、朝鮮半島を取り巻く情勢に、能動的かつ効率的に対応する必要があるとして、ＮＳＣ＝国家安全保障会議の常設事務局を設けるよう指示しました。

韓国のパク・クネ大統領は１６日、外交や安全保障を担当する閣僚や大統領府高官らを招集して会議を開き、チャン・ソンテク前副委員長の粛清など、北朝鮮情勢について対応策を協議しました。
大統領府報道官によりますと、会議の中でパク大統領は、朝鮮半島を巡る情勢が厳しくなるなか、どのような状況にも能動的かつ効率的に対応できる万全の態勢を整えることが重要だと強調したうえで、ＮＳＣ＝国家安全保障会議の常設事務局を設けるよう指示しました。
韓国ではかつてＮＳＣの常設事務局がありましたが、５年前、イ・ミョンバク政権期に無くなり、今回はそれが復活することになります。
国家安全保障会議は、日本政府が事務局となる国家安全保障局を年明けに発足させるほか、中国も先月「国家安全委員会」の設立を決めていて、韓国メディアの間からは、こうした動きが影響したという見方も出ています。